分散キャッシュ(ぶんさんきゃっしゅ)
最終更新:2026/4/25
分散キャッシュは、複数のサーバーにデータを分散して保存することで、高速なデータアクセスと高い可用性を実現する技術である。
別名・同義語 キャッシュ分散分散型キャッシュ
ポイント
大規模なシステムにおいて、データベースの負荷を軽減し、応答時間を短縮するために利用される。データの冗長化により、一部のサーバーに障害が発生してもサービスを継続できる。
分散キャッシュとは
分散キャッシュは、単一のキャッシュサーバーではなく、複数のサーバーにキャッシュデータを分散して保存する仕組みです。これにより、単一障害点のリスクを軽減し、システムの可用性を向上させることができます。また、複数のサーバーでキャッシュを共有することで、データの一貫性を保ちながら、高いスループットを実現できます。
分散キャッシュの仕組み
分散キャッシュの基本的な仕組みは、ハッシュ関数を用いて、キャッシュキーをサーバーに割り当てるというものです。例えば、キャッシュキーが「user_123」の場合、ハッシュ関数によってサーバーAに割り当てられるとします。その後、「user_123」に対するアクセスは、常にサーバーAにルーティングされます。
分散キャッシュの種類
分散キャッシュには、いくつかの種類があります。
- キーバリュー型: 最も一般的な形式で、キーと値のペアとしてデータを保存します。RedisやMemcachedなどが代表的です。
- オブジェクトキャッシュ: オブジェクトをそのままキャッシュします。JavaのEhcacheなどが該当します。
- CDN (コンテンツデリバリーネットワーク): 静的なコンテンツを地理的に分散したサーバーにキャッシュし、ユーザーに近いサーバーからコンテンツを配信します。
分散キャッシュのメリット
- 高速なデータアクセス: メモリ上にデータを保存するため、データベースへのアクセスよりも高速にデータを取り出すことができます。
- 高い可用性: 複数のサーバーにデータを分散することで、単一障害点のリスクを軽減できます。
- スケーラビリティ: サーバーを追加することで、キャッシュ容量を容易に拡張できます。
- データベース負荷の軽減: キャッシュからデータを取得することで、データベースへのアクセス回数を減らし、負荷を軽減できます。
分散キャッシュのデメリット
- キャッシュの整合性: 複数のサーバーでキャッシュを共有するため、データの整合性を保つ必要があります。
- キャッシュの無効化: データが更新された場合、キャッシュを無効化する必要があります。
- 複雑性: 導入や運用には、ある程度の知識と経験が必要です。