AUFS(えーゆーえふえす)
最終更新:2026/4/28
AUFSは、LinuxカーネルにおけるUnionファイルシステムの一種であり、複数のディレクトリを単一の仮想ファイルシステムとしてマウントする。
ポイント
AUFSは、主にコンテナ技術やライブCDの作成で利用され、異なるディレクトリの内容を重ね合わせることで、効率的なファイルシステムの構築を可能にする。
AUFSとは
AUFS (Advanced Multi-Layered Unification Filesystem) は、Linuxカーネルで利用可能なUnionファイルシステムの一つです。Unionファイルシステムは、複数のディレクトリ(レイヤー)を単一の仮想ファイルシステムとしてマウントする機能を提供します。AUFSは、特にコンテナ技術やライブCDの作成において、その効率性と柔軟性から広く利用されています。
AUFSの仕組み
AUFSは、複数のディレクトリを「ブランチ」と呼ばれるレイヤーとして扱います。これらのブランチは、読み取り専用または読み書き可能として設定できます。AUFSは、これらのブランチを重ね合わせることで、単一のファイルシステムビューを作成します。ファイルへのアクセスは、上から順にブランチを検索し、最初に存在するファイルが使用されます。書き込み操作は、通常、最上位のブランチに対して行われます。
AUFSの利点
- 効率的なストレージ利用: 複数のディレクトリを重ね合わせることで、ディスクスペースを節約できます。
- 高速なファイルシステム構築: 既存のディレクトリを再利用するため、ファイルシステムの構築が高速です。
- 柔軟な構成: ブランチの読み取り/書き込み属性を個別に設定できるため、柔軟なファイルシステム構成が可能です。
- コンテナ技術との親和性: Dockerなどのコンテナ技術において、イメージのレイヤー化に利用され、効率的なコンテナの作成と管理を可能にします。
AUFSの歴史
AUFSは、2007年にJunjiro R. Okajimaによって開発されました。当初は、主にライブCDの作成を目的としていましたが、その後、コンテナ技術の普及とともに、その重要性が高まりました。しかし、AUFSは、Linuxカーネルのメインラインには含まれておらず、パッチとして提供されていました。2023年現在、OverlayFSがAUFSの代替として広く利用されています。
OverlayFSとの比較
OverlayFSは、AUFSと同様にUnionファイルシステムですが、Linuxカーネルのメインラインに含まれているため、より多くのシステムで利用可能です。OverlayFSは、AUFSよりもパフォーマンスが向上しているとされていますが、AUFSの機能の一部はまだ実装されていません。