ブラウザフィンガープリント(ぶらうざふぃんがーぷりんと)
最終更新:2026/4/25
ブラウザフィンガープリントは、ウェブブラウザとその環境から収集される情報を用いて、個々のユーザーを識別する技術である。
別名・同義語 デバイスフィンガープリントウェブサイトフィンガープリント
ポイント
Cookieを使用せずにユーザーを追跡できるため、プライバシー保護の観点から議論の対象となっている。ウェブサイトは、この技術を用いて不正行為の検出や広告ターゲティングを行う。
ブラウザフィンガープリントとは
ブラウザフィンガープリントは、ウェブブラウザがウェブサイトに送信する様々な情報を組み合わせることで、個々のユーザーを特定する技術です。Cookieのようにユーザーの明示的な同意を必要とせず、バックグラウンドで動作するため、プライバシー上の懸念を引き起こしています。
収集される情報
ブラウザフィンガープリントの作成には、以下のような情報が利用されます。
- ユーザーエージェント: ブラウザの種類、バージョン、OSなどの情報
- HTTPヘッダー: ブラウザが送信する様々なヘッダー情報
- インストールされているフォント: システムにインストールされているフォントの種類
- プラグイン: インストールされているブラウザプラグインの種類とバージョン
- JavaScript設定: JavaScriptの有効/無効設定
- タイムゾーン: ユーザーのタイムゾーン情報
- 画面解像度: 画面の解像度と色深度
- Canvasフィンガープリント: JavaScriptを用いてCanvas要素に描画し、その結果の画像ハッシュ値を比較することで識別
- WebGLフィンガープリント: WebGLを用いて描画し、その結果の画像ハッシュ値を比較することで識別
これらの情報は、単独ではユーザーを特定することは困難ですが、組み合わせることで非常にユニークなフィンガープリントを作成できます。
ブラウザフィンガープリントの利用
ブラウザフィンガープリントは、主に以下の目的で利用されます。
- 不正行為の検出: ボットや自動化されたスクリプトを識別し、不正なアクセスを防止
- 広告ターゲティング: ユーザーの興味関心に基づいて、パーソナライズされた広告を表示
- ユーザー追跡: Cookieを使用せずに、ユーザーの行動を追跡
- セキュリティ強化: アカウントの乗っ取りやなりすましを防止
プライバシーへの影響と対策
ブラウザフィンガープリントは、ユーザーのプライバシーを侵害する可能性があるため、様々な対策が講じられています。
- プライバシー保護ブラウザ: Tor BrowserやBrave Browserなど、フィンガープリントを軽減する機能を搭載したブラウザを使用
- ブラウザ拡張機能: Privacy BadgerやCanvasBlockerなど、フィンガープリントをブロックする拡張機能をインストール
- JavaScriptの無効化: JavaScriptを無効にすることで、フィンガープリントの収集を制限(ただし、ウェブサイトの機能が制限される場合がある)
これらの対策を講じることで、ブラウザフィンガープリントによる追跡をある程度防ぐことができます。