クロスオリジン分離(くろすおりじんぶんり)
最終更新:2026/4/27
クロスオリジン分離は、特定のHTTPヘッダーを用いてWebブラウザ上の文書を他のオリジンから隔離し、サイドチャネル攻撃などのリスクを軽減するセキュリティ状態である。
別名・同義語 オリジン分離同一オリジンポリシー強化
ポイント
この分離は、悪意のあるWebサイトが別のWebサイトのデータにアクセスすることを防ぎ、ユーザーのセキュリティを保護するために重要である。同一オリジンポリシーを強化する。
クロスオリジン分離とは
クロスオリジン分離(Cross-Origin Isolation)は、Webアプリケーションのセキュリティを強化するための重要な技術です。Webブラウザは、デフォルトで同一オリジンポリシー(Same-Origin Policy)と呼ばれるセキュリティモデルを採用しており、異なるオリジン(プロトコル、ドメイン、ポートの組み合わせ)を持つリソース間でのスクリプトによるアクセスを制限しています。しかし、このポリシーにはいくつかの例外や抜け穴が存在し、攻撃者が悪用する可能性があります。クロスオリジン分離は、これらの例外を減らし、より厳格なセキュリティを実現するために導入されました。
クロスオリジン分離の仕組み
クロスオリジン分離を実現するためには、主に以下の技術が用いられます。
- CORS (Cross-Origin Resource Sharing): サーバー側で許可されたオリジンからのリクエストのみを受け入れるように設定することで、クロスオリジンリクエストを制御します。
- Content Security Policy (CSP): ブラウザに対して、許可されたコンテンツのソースを定義することで、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃などのリスクを軽減します。
- Feature Policy (Permissions Policy): 特定のブラウザ機能へのアクセスを制御することで、Webアプリケーションのセキュリティとプライバシーを向上させます。
- Cross-Origin Opener Policy (COOP): 異なるオリジンのタブ間でJavaScriptのアクセスを制限し、タブの乗っ取り攻撃を防ぎます。
- Cross-Origin Embedder Policy (COEP): ドキュメントがクロスオリジンリソースを安全に埋め込むことを許可します。
これらの技術を組み合わせることで、Webアプリケーションはクロスオリジン攻撃に対する耐性を高めることができます。
クロスオリジン分離のメリット
クロスオリジン分離を導入することで、以下のようなメリットが得られます。
- セキュリティの向上: クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃やクリックジャッキング攻撃などのリスクを軽減できます。
- プライバシーの保護: ユーザーの個人情報や機密情報の漏洩を防ぐことができます。
- 信頼性の向上: Webアプリケーションの信頼性を高め、ユーザーからの信頼を得ることができます。
クロスオリジン分離の注意点
クロスオリジン分離を導入する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 互換性: 一部の古いブラウザでは、クロスオリジン分離をサポートしていない場合があります。
- 設定の複雑さ: CORSやCSPなどの設定は複雑であり、誤った設定を行うとWebアプリケーションが正常に動作しなくなる可能性があります。
- パフォーマンスへの影響: 一部のクロスオリジン分離技術は、Webアプリケーションのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。