エラーバジェット(えらーばじぇっと)
最終更新:2026/4/25
エラーバジェットは、システムやサービスの信頼性を維持するために許容される障害の範囲を示す指標である。
別名・同義語 障害許容度信頼性予算
ポイント
エラーバジェットは、サービスレベル目標(SLO)を達成するために、障害発生をどれだけ許容できるかを定量化したものである。可用性の高いシステム設計に不可欠な概念。
エラーバジェットとは
エラーバジェットは、サービスレベル目標(SLO)を達成するために許容される障害の量を指します。SLOは、サービスの可用性やパフォーマンスに関する目標値を設定するものであり、エラーバジェットはそのSLOを達成するために、どれだけの障害を許容できるかを数値化したものです。
例えば、年間99.9%の可用性を目標とする場合、許容されるダウンタイムは年間約8時間56分となります。この8時間56分がエラーバジェットとなります。エラーバジェットは、計画的なメンテナンスや予期せぬ障害など、あらゆる種類の障害に適用されます。
エラーバジェットの活用
エラーバジェットは、以下のような目的で活用されます。
- リスク管理: 障害発生のリスクを定量的に評価し、適切な対策を講じることができます。
- 開発速度の調整: 新機能の開発やリリースを、エラーバジェットの範囲内で調整することができます。
- インシデント対応の優先順位付け: インシデント発生時に、エラーバジェットへの影響度に応じて対応の優先順位を決定することができます。
- 信頼性向上: エラーバジェットを監視し、改善策を講じることで、サービスの信頼性を向上させることができます。
エラーバジェットの設定
エラーバジェットを設定する際には、以下の点を考慮する必要があります。
- SLOの明確化: サービスの可用性やパフォーマンスに関する目標値を明確に定義する必要があります。
- ビジネスへの影響: 障害が発生した場合のビジネスへの影響を考慮し、適切なエラーバジェットを設定する必要があります。
- モニタリング体制: エラーバジェットを監視するためのモニタリング体制を構築する必要があります。
エラーバジェットとSRE
エラーバジェットは、Site Reliability Engineering(SRE)の重要な概念の一つです。SREは、ソフトウェアシステムの信頼性、可用性、スケーラビリティを向上させるためのエンジニアリング手法であり、エラーバジェットはそのSREの実践において重要な役割を果たします。