イベントソーシング(いべんとそーしんぐ)
最終更新:2026/4/25
イベントソーシングは、アプリケーションの状態変化をイベントのシーケンスとして記録する設計パターンである。
別名・同義語 イベントストリーミング
ポイント
イベントソーシングは、システムの現在の状態を直接保存するのではなく、状態遷移を引き起こしたイベントを永続化することで、システムの履歴を完全に再現可能にする。
イベントソーシングとは
イベントソーシングは、アプリケーションの状態を、その状態変化を引き起こした一連のイベントとして記録するアーキテクチャパターンです。従来のアプリケーションでは、現在の状態のみをデータベースに保存することが一般的ですが、イベントソーシングでは、状態の変化そのものをイベントとして記録します。これにより、過去の状態を再現したり、監査ログとして利用したりすることが可能になります。
イベントソーシングの利点
- 完全な監査証跡: すべての状態変化がイベントとして記録されるため、システムの履歴を完全に追跡できます。
- 時間旅行: 過去のイベントを再生することで、任意の時点の状態を再現できます。
- デバッグの容易性: 問題が発生した場合、イベントログを分析することで、原因を特定しやすくなります。
- 柔軟なデータモデル: イベントは、アプリケーションの状態に依存しないため、データモデルの変更に柔軟に対応できます。
- マイクロサービスとの親和性: マイクロサービスアーキテクチャにおいて、サービス間の連携をイベントを通じて行うことで、疎結合なシステムを構築できます。
イベントソーシングの課題
- 複雑性の増加: イベントの管理や再生処理など、実装が複雑になる場合があります。
- イベントの整合性: イベントの順序や一意性を保証する必要があります。
- クエリの複雑性: 現在の状態を問い合わせる場合、すべてのイベントを再生する必要があるため、クエリが複雑になる場合があります。