フェイルオーバークラスタ(ふぇいろーばーくらすた)
最終更新:2026/4/28
フェイルオーバークラスタは、システム障害時に自動的に予備のシステムに切り替わることで、継続的なサービス提供を可能にするシステム構成である。
別名・同義語 高可用性クラスタ冗長化クラスタ
ポイント
高可用性を実現するための技術であり、金融システムやミッションクリティカルなサービスで広く利用されている。ハードウェアとソフトウェアの両面で冗長化が施される。
フェイルオーバークラスタとは
フェイルオーバークラスタは、単一障害点を取り除くことで、システムの可用性を高めるための技術です。複数のサーバーやストレージを連携させ、いずれかの構成要素に障害が発生した場合でも、自動的に別の構成要素に処理を引き継ぐことで、サービスの中断を最小限に抑えます。
仕組み
フェイルオーバークラスタの基本的な仕組みは、以下の通りです。
- ハートビート監視: 各ノードは、互いに定期的に「ハートビート」と呼ばれる信号を送信し、正常に動作していることを確認します。
- 障害検知: あるノードからのハートビートが途絶えた場合、他のノードはそれを障害と判断します。
- フェイルオーバー: 障害と判断されたノードの処理を、別の正常なノードが引き継ぎます。この切り替えをフェイルオーバーと呼びます。
- サービス再開: フェイルオーバーが完了すると、サービスは中断することなく継続されます。
構成要素
フェイルオーバークラスタを構成する主な要素は以下の通りです。
- ノード: サーバーや仮想マシンなど、処理を実行する個々のシステム。
- 共有ストレージ: 複数のノードからアクセス可能なストレージ。障害発生時にデータの一貫性を保つために重要です。
- ネットワーク: ノード間の通信を担うネットワーク。信頼性の高いネットワーク構成が求められます。
- クラスタソフトウェア: フェイルオーバーの制御、ハートビート監視、リソース管理などを行うソフトウェア。
種類
フェイルオーバークラスタには、主に以下の2つの種類があります。
- アクティブ/スタンバイ型: 1つのノードがアクティブに処理を行い、もう1つのノードがスタンバイ状態にある。アクティブノードに障害が発生した場合、スタンバイノードが引き継ぎます。
- アクティブ/アクティブ型: 複数のノードが同時に処理を行い、負荷分散を実現する。いずれかのノードに障害が発生した場合、他のノードが処理を引き継ぎます。
利用例
フェイルオーバークラスタは、以下のような場面で利用されます。