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OverlayFS(おーばーれいえふえす)

最終更新:2026/4/28

OverlayFSは、複数のディレクトリを重ねて単一の統合されたファイルシステムとして表示する、Linuxカーネルのファイルシステムである。

別名・同義語 重ね合わせファイルシステム

ポイント

OverlayFSは、コピーオンライト方式を採用しており、元のファイルシステムを変更せずにデータの変更を可能にする。コンテナ技術などで広く利用されている。

OverlayFSとは

OverlayFSは、Linuxカーネルに組み込まれているファイルシステムであり、複数のディレクトリ(レイヤー)を重ねて、単一の統合されたファイルシステムとして扱うことを可能にします。この仕組みにより、元のファイルシステムを変更することなく、データの変更や追加を行うことができます。

OverlayFSの仕組み

OverlayFSは、主に以下の3つのレイヤーで構成されます。

  • lowerdir: 読み取り専用のベースとなるディレクトリ。
  • upperdir: 変更されたファイルや新しいファイルが保存されるディレクトリ。
  • workdir: OverlayFSの内部的な作業に使用されるディレクトリ。

OverlayFSは、ファイルへのアクセス時に、まずupperdirとlowerdirを順番に検索します。upperdirにファイルが存在する場合は、そのファイルが使用されます。存在しない場合は、lowerdirのファイルが使用されます。ファイルへの書き込み時には、upperdirに新しいファイルが作成されるか、既存のファイルが上書きされます。lowerdirのファイルは変更されません。

OverlayFSの利点

  • 効率性: コピーオンライト方式により、ディスク容量を節約できます。
  • 柔軟性: 複数のレイヤーを重ねることで、複雑なファイルシステム構成を簡単に実現できます。
  • 可搬性: Linuxカーネルに組み込まれているため、特別なソフトウェアをインストールする必要がありません。
  • コンテナ技術との親和性: Dockerなどのコンテナ技術で、イメージのレイヤー化に利用されています。

OverlayFSの利用例

  • コンテナイメージのレイヤー化: Dockerなどのコンテナ技術において、イメージを複数のレイヤーに分割し、効率的に保存・管理するために利用されます。
  • 読み取り専用ファイルシステムの変更: 読み取り専用のファイルシステムに変更を加える必要がある場合に、OverlayFSを利用することで、元のファイルシステムを保護しながら変更を適用できます。
  • テスト環境の構築: 既存のファイルシステムをベースに、テスト用の変更を重ねて、安全にテスト環境を構築できます。

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