ロールベースアクセス制御(ろーるべーすあくせすせいぎょ)
最終更新:2026/4/25
ロールベースアクセス制御とは、ユーザーを役割ごとに分類し、役割に応じてシステム資源へのアクセス権限を付与するセキュリティ手法である。
別名・同義語 役割ベースアクセス制御RBAC
ポイント
RBACとも呼ばれ、ユーザー個別の権限管理と比較して、管理コストの削減とセキュリティ強化が期待できる。大規模システムで特に有効。
概要
ロールベースアクセス制御(RBAC)は、情報セキュリティにおけるアクセス制御の一種であり、ユーザーに直接権限を割り当てるのではなく、役割(ロール)に権限を割り当て、ユーザーをその役割に割り当てることでアクセス制御を行う。これにより、ユーザーの追加や削除、権限の変更といった管理作業が簡素化される。
歴史
RBACの概念は、1990年代初頭にR.S.Sandersによって提唱された。それ以前のアクセス制御は、ユーザーIDごとに個別に権限を設定する必要があり、管理が煩雑であった。RBACは、この問題を解決するために考案された。
仕組み
RBACの基本的な仕組みは以下の通り。
- ロールの定義: システム内で必要な役割(例:管理者、編集者、閲覧者)を定義する。
- 権限のロールへの割り当て: 各役割に対して、アクセス可能なシステム資源(ファイル、データベース、機能など)と、その操作権限(読み取り、書き込み、実行など)を割り当てる。
- ユーザーのロールへの割り当て: 各ユーザーを適切な役割に割り当てる。
メリット
- 管理の簡素化: ユーザーの追加・削除や権限変更時に、個々のユーザーではなくロールを操作するだけで済む。
- セキュリティの向上: 役割に基づいた権限管理により、不要な権限の付与を防ぎ、セキュリティリスクを低減できる。
- コンプライアンスの強化: 監査証跡の取得が容易になり、コンプライアンス要件への対応を支援する。
デメリット
- ロール設計の複雑さ: 適切なロールを設計するには、システム内の業務プロセスやアクセス要件を十分に理解する必要がある。
- 柔軟性の制限: 複雑なアクセス制御要件に対応できない場合がある。
応用例
RBACは、様々なシステムで利用されている。