セキュアブート(せきゅあぶーと)
最終更新:2026/4/27
セキュアブートは、コンピュータ起動時にマルウェアが存在しないことを検証するプロセスである。
別名・同義語 安全起動信頼起動
ポイント
セキュアブートは、UEFIファームウェアの一部として機能し、信頼されたソフトウェアのみが起動できるように設計されている。これにより、システム全体のセキュリティが向上する。
セキュアブートとは
セキュアブートは、コンピュータの起動プロセスを保護するためのセキュリティ機能です。従来の起動プロセスでは、BIOSがハードディスク上のブートローダーを読み込み、OSを起動していました。しかし、この過程でマルウェアがブートローダーを乗っ取り、OS起動前にシステムを制御してしまうリスクがありました。
セキュアブートは、このリスクを軽減するために、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ファームウェアに組み込まれています。UEFIは、起動時にデジタル署名によってソフトウェアの信頼性を検証します。信頼された署名を持つソフトウェアのみが起動を許可され、改ざんされたソフトウェアやマルウェアは起動をブロックされます。
セキュアブートの仕組み
セキュアブートの仕組みは、主に以下の3つの要素で構成されます。
- 署名付きブートローダー: OSベンダーやハードウェアメーカーは、ブートローダーにデジタル署名を行います。この署名は、ソフトウェアが改ざんされていないことを保証します。
- UEFIファームウェア: UEFIファームウェアは、署名付きブートローダーの署名を検証します。署名が有効であれば、ブートローダーの起動が許可されます。
- 信頼された鍵: UEFIファームウェアは、信頼された鍵を使用して署名を検証します。これらの鍵は、ハードウェアメーカーやOSベンダーによって管理されます。
セキュアブートのメリットとデメリット
メリット:
- マルウェアによる起動時の攻撃を防止
- システム全体のセキュリティ向上
- ルートキットなどの高度なマルウェア対策
デメリット:
- 互換性の問題: 一部のOSやハードウェアがセキュアブートに対応していない場合がある
- 設定の複雑さ: セキュアブートの設定は、高度な知識が必要となる場合がある
- ベンダーロックイン: 特定のベンダーの署名付きソフトウェアのみが起動を許可される場合がある
セキュアブートと互換性
セキュアブートは、Windows 8以降のWindows OSで標準的にサポートされています。Linuxディストリビューションでも、セキュアブートに対応するものがあります。ただし、セキュアブートを有効にするには、OSとハードウェアの両方が対応している必要があります。また、セキュアブートを有効にすると、一部の古いOSやハードウェアが起動できなくなる可能性があります。