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テイルレイテンシ(ているれいてんし)

最終更新:2026/4/28

テイルレイテンシは、データセンターネットワークにおいて、パケットがネットワークから完全に排出されるまでの遅延時間を指す。

別名・同義語 末尾遅延テールレイテンシー

ポイント

テイルレイテンシは、ネットワークの輻輳やキューイングの影響を受けやすく、アプリケーションの応答性に直接影響する重要な指標である。

テイルレイテンシとは

テイルレイテンシは、ネットワークパフォーマンス評価する上で重要な指標の一つです。従来の平均レイテンシでは捉えきれない、ごく一部のパケットで発生する大きな遅延把握するために用いられます。特に、金融取引オンラインゲーム、リアルタイム通信など、遅延に敏感なアプリケーションにおいては、テイルレイテンシの最小化が不可欠です。

テイルレイテンシの発生要因

テイルレイテンシは、主に以下の要因によって発生します。

  • ネットワーク輻輳: ネットワークが混雑している場合、パケットはキューイングされ、遅延が発生します。
  • スイッチ/ルーターの処理遅延: スイッチやルーターがパケットを処理するのに時間がかかる場合、遅延が発生します。
  • 物理的な伝送距離: パケットが長距離を伝送される場合、伝送遅延が発生します。
  • ファイアウォール/IDS/IPS: セキュリティデバイスがパケットを検査するのに時間がかかる場合、遅延が発生します。

テイルレイテンシの測定方法

テイルレイテンシは、通常、パケットのタイムスタンプ記録し、その差を計算することで測定されます。具体的には、以下の方法が用いられます。

  • PFC (Priority Flow Control): 輻輳を検知し、特定のトラフィックを一時的に停止することで、テイルレイテンシを抑制します。
  • ECN (Explicit Congestion Notification): ネットワークが混雑していることを送信側に通知し、送信レートを調整することで、テイルレイテンシを抑制します。
  • RoCE (RDMA over Converged Ethernet): RDMA (Remote Direct Memory Access) を利用して、CPUを介さずに直接メモリ間でデータ転送を行うことで、テイルレイテンシを低減します。

テイルレイテンシと他のレイテンシ指標

  • 平均レイテンシ: 全てのパケットのレイテンシの平均値です。テイルレイテンシは、平均レイテンシでは捉えきれない極端な遅延を把握するために用いられます。
  • 最大レイテンシ: 測定されたパケットの中で最もレイテンシが大きかった値です。テイルレイテンシは、最大レイテンシよりも詳細な遅延の分布を把握するために用いられます。

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