トランザクション処理(とらんざくしょんしょり)
最終更新:2026/4/25
トランザクション処理とは、一連の処理をまとめて不可分な単位とし、全てが成功するか、全てが失敗するかのいずれかとする処理方式である。
別名・同義語 一連処理原子性処理
ポイント
データベースシステムにおいてデータの整合性を保つために不可欠な技術であり、金融取引や在庫管理など、信頼性が求められるシステムで広く利用されている。
トランザクション処理とは
トランザクション処理は、複数の処理をひとまとめにして、あたかも一つの処理のように実行する仕組みです。この一連の処理を「トランザクション」と呼びます。トランザクションの重要な特徴は、その全てが正常に完了するか、あるいは全く実行されないかのどちらかであるという点です。途中でエラーが発生した場合、トランザクションはロールバックされ、元の状態に戻されます。これにより、データの整合性が保たれます。
トランザクションのACID特性
トランザクション処理は、一般的にACID特性と呼ばれる以下の4つの特性を満たすことが求められます。
- Atomicity(原子性): トランザクションは、分割できない最小単位として実行されます。全てが成功するか、全てが失敗するかのいずれかです。
- Consistency(一貫性): トランザクションの実行によって、データベースは常に有効な状態に保たれます。制約やルールに違反する状態にはなりません。
- Isolation(独立性): 複数のトランザクションが同時に実行されても、互いに干渉することなく、独立して実行されます。
- Durability(永続性): 一度コミットされたトランザクションの結果は、永続的にデータベースに保存されます。
トランザクション処理の応用例
トランザクション処理は、以下のような様々な場面で利用されています。
- 銀行の口座振込: 口座Aから口座Bへ送金する際、口座Aからの引き出しと口座Bへの入金が両方とも成功した場合にのみ、トランザクションをコミットします。どちらか一方に失敗した場合、両方の処理をロールバックし、元の状態に戻します。
- オンラインショッピング: 商品の購入手続きにおいて、在庫の引き落としと支払い処理が両方とも成功した場合にのみ、トランザクションをコミットします。
- 航空券の予約: 席の確保と支払い処理が両方とも成功した場合にのみ、トランザクションをコミットします。
トランザクション処理の技術
トランザクション処理を実現するためには、データベース管理システム(DBMS)が提供するトランザクション管理機能を利用します。DBMSは、トランザクションの開始、コミット、ロールバックなどの処理を制御し、ACID特性を保証します。