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図書館史(としょかんし)

最終更新:2026/4/25

図書館の成立、発展、変遷を研究する学問分野である。

別名・同義語 図書館学史図書館発達史

ポイント

図書館史は、図書館が社会や文化に与えた影響を考察する上で不可欠な学問である。古来より知識の保存と伝達の場として発展してきた図書館の歴史的経緯を明らかにする。

図書館史の概要

図書館史は、図書館の起源から現代に至るまでの歴史的変遷を研究する学問である。単に図書館の建物や蔵書の変遷を追跡するだけでなく、図書館が社会や文化、政治、経済に与えた影響、そしてそれらの相互作用を考察する。図書館史の研究は、図書館学歴史学社会学文化人類学など、多様な学問分野と関連する。

図書館の起源

図書館の起源は、古代メソポタミアの粘土板文書の保管庫や、古代エジプトの神殿におけるパピルス文書の保管庫に遡ることができる。これらの初期の図書館は、宗教的・政治的な権力の中枢に位置し、知識の独占と管理を目的としていた。古代ギリシアにおいては、アレクサンドリア図書館が、知識の収集と研究の中心地として繁栄した。ローマ帝国においても、公共図書館が建設され、民に知識を提供する役割を果たした。

中世ヨーロッパの図書館

中世ヨーロッパにおいては、修道院図書館が知識の保存と伝達の重要な役割を担った。修道院図書館は、写本作成を通じて古典文献を保存し、学問研究を支援した。大学の設立とともに、大学図書館発展し、学術研究の中心地となった。中世の図書館は、宗教的な影響が強く、神学哲学の文献が中心であった。

近代図書館の成立

ルネサンス期以降、人文主義の隆盛とともに、古典文献の研究が活発化し、図書館の蔵書構成も多様化した。18世紀には、啓蒙思想の影響を受け、公共図書館の設立が提唱され、市民に知識を提供する図書館の概が生まれた。19世紀には、近代的な図書館制度が確立され、図書館法が制定された。20世紀には、情報技術の発展とともに、図書館の能も多様化し、コンピュータ化やインターネットの活用が進んだ。

日本における図書館史

日本における図書館の歴史は、古代の寺院や貴族の蔵書庫に遡ることができる。奈良時代には、仏教寺院に経典を保管する蔵が設けられた。江戸時代には、藩立の藩校図書館が設立され、学問研究を支援した。明治時代には、近代的な図書館制度が導入され、東京図書館(現在の国立国会図書館)が設立された。戦後には、公共図書館の整備が進められ、全国各地に図書館が普及した。

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