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メタフィクション(めたふぃくしょん)

最終更新:2026/4/19

メタフィクションとは、小説などのフィクション作品が、自身がフィクションであることを自覚的に示す技法である。

別名・同義語 自己言及自己参照

ポイント

メタフィクションは、物語の構造や創作の過程を意識させることで、読者に作品への距離感や批評的な視点を提供する。

メタフィクションとは

メタフィクション(metafiction)は、自己言及性(self-reflexivity)を特徴とするフィクションの技法であり、物語が自身の虚構性を意識的に露呈させることを指します。これは、物語の作者、語り手、登場人物が、物語が作り物であることを読者に認識させるように仕組まれていることを意味します。

メタフィクションの歴史

メタフィクションの概は、20世紀後半に文学理論家によって明確化されましたが、その萌芽は古典文学にも見られます。例えば、ミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』は、騎士道物語というジャンルをパロディ化し、物語の虚構性を意識させる点で、メタフィクションの先駆けと見なされることがあります。

現代文学においては、ジョン・バート、ウラジーミル・ナボコフ、ドナルド・バートラムなどの作家が、メタフィクションを積極的に用いたことで知られています。特に、ジョン・バートの『失われたものの終わり』は、メタフィクションの代表的な作品として広く認識されています。

メタフィクションの技法

メタフィクションには、様々な技法が存在します。以下に代表的なものをいくつか挙げます。

  • 作者の介入: 作者が物語の中に直接登場し、読者に語りかける。
  • 語り手の自覚: 語り手が自身の役割や物語の構造について言及する。
  • 物語の構造の露呈: 物語の構成要素(プロット、登場人物、設定など)が、物語の中で議論される。
  • 虚構性の強調: 物語が作り物であることを示すような表現を用いる。
  • ジャンルのパロディ: 特定のジャンルの形式を模倣し、その虚構性を強調する。

メタフィクションの目的

メタフィクションは、読者に物語の虚構性を意識させることで、様々な効果を生み出します。例えば、読者に物語への距離感を持たせ、作品を批評的に考察させる、物語の構造や創作の過程について考えさせる、といった効果が期待できます。また、メタフィクションは、物語の可能性を拡張し、新しい表現の形を模索する試みとも言えます。

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