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道教(どうきょう)

最終更新:2026/4/12

中国に起源を持つ宗教・思想体系。老子、荘子らの思想を基盤とし、自然との調和、不老不死、仙人思想などを特徴とする。

別名・同義語 道術仙道

ポイント

道教は、単なる宗教ではなく、哲学、医学、武術など多岐にわたる要素を含む総合的な文化体系である。陰陽五行思想とも深く関わっている。

道教の概要

道教は、中国の伝統的な宗教・思想体系であり、その歴史は紀元前まで遡るとされる。老子(りょうし)の『道徳経』や荘子(そうし)の『荘子』といった古典を基盤とし、自然(道)に沿った生き方、無為自然(むいしぜん)の思想、長寿・不老不死への追求などを特徴とする。道教は、単一の教団や組織によって統制されているわけではなく、多様な宗派や流派が存在する。

道教の思想

道教の中心的な概は「道」(とう)である。道は、宇宙の根源であり、万物の生成変化の原理であり、人間の生き方の規範でもある。道は言葉では表現できず、直接体験することによってのみ理解できると考えられている。また、道教は陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)を重視し、宇宙のあらゆる現象は陰と陽の相互作用、そして木・火・土・金・水の五行の循環によって説明されると考える。

道教の実践

道教の実践は、個人の修行を通じて「道」を体得することを目指す。そのための方法としては、以下のものが挙げられる。

  • 内丹術(ないたんじゅつ): 体内のエネルギーを錬成し、不老不死を目指す修行法。
  • 外丹術(げだんじゅつ): 薬草や鉱物を用いて不老不死の仙薬を調合する修行法。
  • 気功(きこう): 呼吸法や動作を通じて、体内の気を調整し、健康増進や精神修養を図る修行法。
  • 呪術(じゅじゅつ): 鬼神を操り、災厄を祓ったり、願いを叶えたりする修行法。
  • 斎戒(さいかい): 清潔な生活を送り、心身を清める修行法。

道教の宗派

道教には、全真教(ぜんしんきょう)や霊宝派(れいほうは)など、様々な宗派が存在する。全真教は、内丹術を重視し、精神的な修行を強調する。霊宝派は、呪術や符籙(ふろく)を用いて、現世利益を追求する傾向がある。

道教の影響

道教は、中国の文化、思想、医学、武術などに大きな影響を与えてきた。例えば、中国医学の陰陽五行思想や、太極拳(たいきょくけん)などの武術は、道教の思想を基盤としている。また、道教は、日本や韓国、ベトナムなど、周辺諸国にも伝播し、それぞれの文化に影響を与えた。

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