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認知スペクトルグリッド(にんちすぺくとるぐりっど)

最終更新:2026/4/22

認知スペクトルグリッドは、自閉症スペクトラム症(ASD)の特性を視覚的に表現するためのフレームワークである。

別名・同義語 自閉スペクトラム特性プロファイルASD特性マップ

ポイント

このグリッドは、感覚過敏、反復行動、コミュニケーションの困難さなど、ASDの多様な側面を理解するのに役立つ。個々の特性の強さや組み合わせを把握し、支援計画の策定に活用される。

認知スペクトルグリッドとは

認知スペクトルグリッドは、自閉症スペクトラム症(ASD)を持つ個人の特性を多角的に評価し、視覚的に表現するためのツールです。2005年にイギリスの心理学者であるリサ・バーデンによって開発されました。従来の診断基準では捉えきれない、個々の特性の微妙な違いや組み合わせを理解することを目的としています。

グリッドの構成

認知スペクトルグリッドは、縦軸と横軸を持つ二次元のグリッドで構成されます。縦軸は「社会的相互作用」と「コミュニケーション」、横軸は「感覚的特徴」と「反復行動」を表します。それぞれの軸に沿って、特性の強さや頻度を評価し、グリッド上にプロットすることで、個人の認知プロファイルを視覚的に表現します。

各軸の特性

  • 社会的相互作用: 他者との関係構築、共感性、社会的ルール理解など。
  • コミュニケーション: 言語的・非言語的コミュニケーション、会話の開始・維持、相手の意図理解など。
  • 感覚的特徴: 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など、五感に関する過敏性や鈍麻性。
  • 反復行動: 常同行動、限定的な興味、こだわりなど。

活用方法

認知スペクトルグリッドは、主に以下の目的で活用されます。

  • アセスメント: ASDの特性を客観的に評価し、診断の補助。
  • 支援計画: 個々の特性に合わせた支援目標の設定。
  • 教育: ASDに関する理解を深め、適切な教育方法の選択。
  • コミュニケーション: 関係者間(本人、家族、教師、支援者など)の共通理解の促進。

注意点

認知スペクトルグリッドは、あくまで個人の特性を理解するためのツールであり、診断を確定するものではありません。また、特性の評価は主観的な要素を含むため、複数の情報源から得られた情報を総合的に判断する必要があります。

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