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形而上学(けいじじょうがく)

最終更新:2026/4/12

存在、実在、時間、空間など、感覚を超えた根本的な原理を探求する哲学の一分野。

別名・同義語 哲学本体論

ポイント

経験科学では扱えない、より根源的な問いを扱う学問であり、哲学の核心部分をなす。古代ギリシアに起源を持つ。

形而上学とは

形而上学(メタフィジックス)は、哲学の主要な分野の一つであり、経験や観察を超えた、存在や実在の根本原理、本質を探求する学問です。その名前は、アリストテレスの著作が整理された際に、物理学(自然学)の後に置かれたことに由来します。この「物理学の後に来る学問」という意味合いから、「メタ(超える)」「フィジックス(物理学)」という言葉が組み合わされ、「形而上学」と名付けられました。

形而上学の主要なテーマ

形而上学は、以下のようなテーマを扱います。

  • 存在論: 存在とは何か、何が存在するのか、存在のカテゴリーは何か、といった問いを扱います。実体、属性、関係性、普遍、個別などの概が重要となります。
  • 実在論: 現実とは何か、現実の性質は何か、現実と認識の関係は何か、といった問いを扱います。唯物論観念論、二元論などの立場が存在します。
  • 時間と空間: 時間と空間とは何か、その性質は何か、時間と空間は絶対的なものか相対的なものか、といった問いを扱います。
  • 因果関係: 原因と結果の関係とは何か、因果律は普遍的に成立するのか、自由意志と決定論の関係は何か、といった問いを扱います。
  • 普遍と個別: 普遍的な概念と個別の事物の関係とは何か、普遍はどこに存在するのか、といった問いを扱います。

形而上学の歴史

形而上学の起源は、古代ギリシアに遡ります。タレス、ピタゴラス、ヘラクレイトスなどの先哲は、世界の根源的な原理を探求しました。プラトンはイデア論を提唱し、アリストテレスは存在論を展開しました。中世には、キリスト教神学と融合し、神の存在や創造の問題が議論されました。近世以降は、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、カントなどの哲学者が、形而上学の新たな展開を試みました。現代では、現象学実存主義分析哲学などの影響を受け、多様な形而上学の探求が行われています。

形而上学の意義

形而上学は、直接的な実用性を持つわけではありませんが、人間の根本的な問いに対する探求を通じて、思考力を鍛え、世界観を深める上で重要な役割を果たします。また、科学や倫理学などの分野にも影響を与え、学問全体の基礎となる考え方を提供しています。

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