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新プラトン主義(しんぷらとんしゅぎ)

最終更新:2026/4/25

新プラトン主義は、古代ギリシアの哲学者プラトンの思想を基盤とし、3世紀頃に発展した哲学体系である。

別名・同義語 プロティノス哲学一者哲学

ポイント

古代哲学とオリエントの神秘主義を融合させ、中世哲学に大きな影響を与えた。魂の浄化と一者との合一を目指す。

概要

新プラトン主義は、プラトンのイデア論を再解釈し、世界を「一者」(超越的な究極原理)から流出する階層的な存在として捉える。この体系は、プロティノスによって体系化され、その著作『エンネアデス』が主要な文献となっている。

歴史的背景

3世紀のローマ帝国において、従来の哲学や宗教に対する不満が高まる中で、プロティノスは新プラトン主義を創始した。彼は、プラトンの著作を深く研究し、アリストテレス哲学や東方の神秘主義(特にオリエントの宗教)の要素を取り入れ、独自の哲学体系を構築した。プロティノスの死後、その弟子たちによって新プラトン主義は各地に広まり、様々な解釈が生まれた。

主要な概

  • 一者 (The One): あらゆる存在の根源であり、超越的で不可知な究極原理。言葉や概念によって捉えることはできない。
  • ヌース (Nous): 一者から流出した最初の段階の存在であり、知性や理性に対応する。イデアの世界を包含する。
  • ソウル (Soul): ヌースから流出した存在であり、個々の魂や世界魂を指す。物質世界とヌースの中間に位置する。
  • マテリア (Matter): 存在の最下層に位置する物質であり、一者からの流出の過程で最も遠い段階にある。

影響

新プラトン主義は、キリスト教神学、イスラム哲学、ユダヤ哲学など、中世の思想に大きな影響を与えた。特に、魂の浄化や神との合一といった概念は、神秘主義的な思想の基盤となった。また、ルネサンス期には、新プラトン主義が再評価され、芸術や文学にも影響を与えた。

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