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プラグマティズム(ぷらぐまてぃずむ)

最終更新:2026/4/12

結果や有用性を重視する哲学。真理は固定的なものではなく、実践的な効果によって検証されると考える。

別名・同義語 実用主義功利主義

ポイント

思考や理論よりも、具体的な行動と結果を重視する思想であり、問題解決への応用を重視する。

プラグマティズムとは

プラグマティズム(pragmatism)は、19世紀後半にアメリカで生まれた哲学の一潮流である。その中心的な考え方は、思考や理論の価値を、その実践的な結果や有用性によって判断するというものである。真理は固定的なものではなく、経験を通して検証され、変化しうるものと捉える。

歴史的背景

プラグマティズムの起源は、チャールズ・サンダース・ピアスに遡る。彼は、思考の意義を、その思考が実際にどのような結果をもたらすかによって判断しようとした。しかし、プラグマティズムを本格的に展開したのは、ウィリアム・ジェームズとジョン・デューイである。ジェームズは、その著書『プラグマティズム』において、真理を「有用な信」と定義し、プラグマティズムを広く一般に紹介した。デューイは、プラグマティズムを教育や政治といった実践的な領域に応用し、経験主義的な教育論や民主主義の理論を展開した。

主要な概念

  • 有用性: プラグマティズムにおいて最も重要な概念の一つ。ある信念や理論が、問題解決や目標達成に役立つかどうかを判断基準とする。
  • 経験: 経験を通して得られる知識や知見を重視する。理論や抽象的な概念よりも、具体的な経験を重視する。
  • 結果: 行動や思考の結果を重視する。結果が良好であれば、その行動や思考は有用であると判断される。
  • 探求: 真理は固定的なものではなく、常に探求し続けるべきものであると考える。

プラグマティズムの影響

プラグマティズムは、哲学だけでなく、教育、政治、法学、心理学など、様々な分野に影響を与えた。特に、デューイの教育論は、経験学習や問題解決学習といった現代の教育方法の基礎となっている。また、プラグマティズムは、アメリカの政治思想にも大きな影響を与え、民主主義の理論や実践に貢献した。

近年の動向

近年、プラグマティズムは、リチャード・ロティなどの哲学者によって再評価され、新たな展開を見せている。ロティは、プラグマティズムを、メタナラティブ(全体的な説明体系)を否定し、多様な視点解釈を尊重する思想として捉えた。

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