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行動主義(こうどうしゅぎ)

最終更新:2026/4/22

行動主義は、観察可能な行動を心理学の中心的な研究対象とし、意識や内面的な精神過程を排除する心理学の学派である。

別名・同義語 行動心理学行動分析学

ポイント

20世紀初頭に登場し、学習理論や行動療法に大きな影響を与えた。客観的な観察と実験を重視する点が特徴である。

行動主義の概要

行動主義は、1913年にジョン・B・ワトソンが発表した論文「心理学は客観的な科学として」を契機に成立した心理学の学派である。それまでの内観主義心理学が、意識や感情といった主観的な体験を重視していたのに対し、行動主義は、観察可能な行動のみを科学的な研究対象とすることを提唱した。ワトソンは、人間の行動は、刺激と反応の連鎖によって説明できると考え、古典条件づけの実験を通して、学習のメカニズムを解明しようと試みた。

主要な理論と研究

行動主義の発展に大きく貢献した人物としては、イワン・パブロフ、エドワード・ソーンダイク、B.F.スキナーなどが挙げられる。パブロフは、犬の唾液分泌に関する実験から、古典的条件づけの原理を発見した。ソーンダイクは、「効果の法則」を提唱し、報酬によって行動が強化されることを示した。スキナーは、オペラント条件づけの概を提唱し、行動を操作することで学習を促進する方法を開発した。

行動主義の影響と批判

行動主義は、学習理論、教育、臨床心理学など、様々な分野に大きな影響を与えた。特に、行動療法は、行動主義の原理に基づいて、問題行動の修正や改善を目指す心理療法として広く用いられている。しかし、行動主義は、人間の内面的な精神過程を無視しているという批判も受けている。認知心理学の台頭により、行動主義の影響力は低下したが、現在でも、行動分析学などの分野で、その理論と手法は活用されている。

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