認知心理学(にんちしんりがく)
最終更新:2026/4/18
認知心理学は、知覚、学習、記憶、思考、問題解決など、人間の認知プロセスを科学的に研究する心理学の一分野である。
別名・同義語 心理学実験心理学
ポイント
認知心理学は、情報処理モデルを用いて、人間の心の働きを解明しようとする学問である。人工知能研究とも密接な関係がある。
認知心理学とは
認知心理学は、1950年代後半に、行動主義心理学への反動として登場した。行動主義心理学が、観察可能な行動のみを研究対象としていたのに対し、認知心理学は、人間の心の中のプロセス、つまり「認知」に焦点を当てる。認知とは、外界からの情報をどのように受け取り、処理し、記憶し、利用するかという一連の過程を指す。
認知心理学の主要な研究テーマ
認知心理学では、以下のようなテーマが研究されている。
- 知覚: どのように外界からの刺激を認識し、解釈するか。
- 注意: どのように特定の情報に集中し、他の情報を無視するか。
- 記憶: どのように情報を保持し、想起するか。
- 言語: どのように言語を理解し、生成するか。
- 思考: どのように問題を解決し、意思決定を行うか。
- 学習: どのように経験を通して知識やスキルを獲得するか。
認知心理学のアプローチ
認知心理学では、実験心理学の手法を用いて、認知プロセスを客観的に測定し、分析する。また、情報処理モデルを用いて、認知プロセスをコンピュータのプログラムのようにモデル化し、シミュレーションを行うこともある。近年では、脳科学との融合が進み、脳の活動と認知プロセスの関係を調べる研究も盛んに行われている。
認知心理学の応用
認知心理学の知見は、教育、医療、工学など、様々な分野に応用されている。例えば、教育分野では、効果的な学習方法の開発に役立てられている。医療分野では、認知症の治療やリハビリテーションに役立てられている。工学分野では、人間工学に基づいた製品設計や、人工知能の開発に役立てられている。