臨床心理学(りんしょうしんりがく)
最終更新:2026/4/12
心理学的な知識や技術を応用し、精神的な苦痛や行動上の問題を抱える人々の心理的支援を行う学問領域である。個人の心の健康の維持と増進、および精神障害の治療的アプローチを主な目的とする。
別名・同義語 心理療法学応用心理学
ポイント
心理アセスメント、心理療法、カウンセリングなどを通して、個人や集団のウェルビーイング向上を目指す。医療・福祉の現場で幅広く活躍。
臨床心理学とは
臨床心理学は、心理学の一分野であり、心理学的な知識や技術を、精神的な健康問題を抱える人々の支援に応用する学問です。単に問題を「治療」するだけでなく、予防、早期発見、再発防止にも重点を置いています。
臨床心理学の対象
臨床心理学の対象となる問題は多岐にわたります。うつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患、発達障害、依存症、パーソナリティ障害などが代表的です。また、学校や職場における人間関係の悩み、ストレス、適応障害なども対象となります。
臨床心理学者の役割
臨床心理学者は、主に以下の活動を行います。
- 心理アセスメント: 面接、心理検査(知能検査、性格検査、投影法検査など)を用いて、問題の性質や程度を評価します。
- 心理療法: 認知行動療法、精神分析療法、人間性心理学に基づく療法など、様々な心理療法を用いて、問題の解決を支援します。
- カウンセリング: 悩みや問題について相談に乗り、自己理解を深め、問題解決のための意思決定を支援します。
- コンサルテーション: 医療機関、学校、企業などに対して、心理学的な専門知識を提供し、問題解決を支援します。
- 研究: 臨床心理学に関する理論や技法の開発、効果検証を行います。
臨床心理学の歴史
臨床心理学の起源は、19世紀後半の精神医学の発展と、心理学の実験的研究の進展に遡ります。20世紀に入り、精神分析、行動療法などの心理療法が登場し、臨床心理学は大きく発展しました。第二次世界大戦後、アメリカで臨床心理学が専門職として確立され、日本にも導入されました。
臨床心理学の関連分野
臨床心理学は、精神医学、神経科学、社会福祉学、教育学など、様々な分野と関連しています。これらの分野との連携を通じて、より包括的な支援を提供することが求められています。
臨床心理学者の資格
日本では、臨床心理士、公認心理師などの資格があります。これらの資格を取得することで、臨床心理士としての専門性を証明することができます。