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ナショナリズム(なしょなりずむ)

naɕoɾanizumu

最終更新:2026/4/11

民族や国民を単位とし、自国の統一・独立・発展を至上の価値として、その利益を最優先させる思想や運動。国家主義、国民主義ともいう。

ポイント

自国の利益を他国に優先させる思想。近代国民国家の形成過程で生まれ、統合の原理となる一方で、対外的な排外主義を招く側面も持つ。

解説

ナショナリズム(国民主義、国家主義)とは、自らを同一の国民・民族とみなす集団が、共通の文化、言語、歴史的運命を共有しているという意識(ナショナル・アイデンティティ)に基づき、国家の主権や統一、あるいは独立を最優先させる思想や政治的運動を指します。

歴史的背景

近代ナショナリズムは、18世紀後半のフランス革命アメリカ独立戦争を契機に本格化しました。「国民こそが国家の主権者である」とする近代民主主義の理と結びつき、絶対王政下での君主への忠誠に代わる新たな国家の結束原理として発展しました。

多面性

ナショナリズムは、文脈によって肯定的な側面と否定的な側面の両面を持ちます。

  • 解放のナショナリズム: 植民地支配からの脱却や、抑圧された民族の自決権を求める運動の原動力となりました。
  • 排他的ナショナリズム: 自国・自民族の優越性を強調するあまり、他国や他民族を排除・敵視する超国家主義や排外主義へと変質する場合があり、20世紀のファシズム世界大戦の遠因ともなりました。

現代における課題

現代ではグローバリゼーション(経済の国際化)への反動として、自国の利益を最優先する「新ナショナリズム」が世界的に台頭しています。一方で、環境問題やパンデミックなど、国境を越えた課題解決が求められる現代において、ナショナリズムは国際協力とどのように共存していくかが重要な論点となっています。

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