コーラン(こーらん)
最終更新:2026/4/12
イスラム教の聖典。神(アッラー)の言葉が天使を通じてムハンマドに啓示されたとされる書。
ポイント
イスラム教徒にとって、コーランは神の直接的な言葉であり、生活規範や信仰の根幹をなす。アラビア語原文が重要視される。
コーランの概要
コーラン(قرآن, Qurʾān)は、イスラム教徒にとって神(アッラー)の言葉が記録された聖典であり、イスラム教の信仰と実践の中心をなす。その文字通りの意味は「朗読」または「暗唱」であり、アラビア語で書かれている。コーランは、7世紀初頭にアラビア半島で活動した預言者ムハンマドに、天使ガブリエル(イスラム教ではジブリール)を通じて啓示されたとされる。
構成と章
コーランは、114の章(スーラ)から構成されており、各スーラは複数の節(アーヤ)からなる。スーラは一般的に長さが異なり、長いものから短いものまで存在する。スーラは、啓示された時期や内容に基づいて配列されていると考えられているが、その正確な順序については議論がある。最も長いスーラは「牛(アル=バカラ)」、最も短いスーラは「暁(アル=ファジュル)」である。
内容とテーマ
コーランの内容は多岐にわたる。神の唯一性、預言者たち、道徳律、律法、歴史、終末論など、人間の生活に関わる様々なテーマが扱われている。特に、神への信仰、正義、慈悲、寛容といった倫理的な教えが強調されている。また、コーランは、過去の預言者たちの物語(アダム、ノア、アブラハム、モーセ、イエスなど)を語り、イスラム教がそれらの伝統を受け継いでいることを示している。
イスラム教における位置づけ
イスラム教徒にとって、コーランは神の言葉そのものであり、絶対的な権威を持つ。コーランは、イスラム法(シャリーア)の基礎となり、イスラム教徒の生活規範や倫理観を形成する。コーランの朗読や暗唱は、礼拝(サラート)の一部として重要な役割を果たす。また、コーランは、アラビア語の文学的傑作としても高く評価されている。
その他の情報
コーランは、アラビア語原文で読むことが最も重要視される。翻訳されたコーランは、原文の意味を理解するための補助的な役割を果たす。コーランの解釈は、イスラム教の宗派や学者によって異なる場合がある。