製紙(せいし)
最終更新:2026/4/25
製紙は、木材パルプや古紙などを原料として、紙を製造する工業プロセスである。
別名・同義語 紙漉き造紙
ポイント
現代の製紙は、環境負荷低減のため、パルプの自給率向上やリサイクル技術の導入が進められている。紙の品質向上も重要な課題である。
製紙の歴史
製紙の起源は古く、古代エジプトのパピルスや中国の蔡倫による紙の発明に遡る。日本においては、飛鳥時代に仏教とともに製紙技術が伝来し、奈良時代には国産紙が作られるようになった。江戸時代には、武蔵紙や美濃紙といった質の高い和紙が生産され、文化の発展に貢献した。
製紙のプロセス
現代の製紙プロセスは、大きく分けて以下の段階から構成される。
- 原料調達: 木材パルプ(針葉樹、広葉樹)、古紙、非木材パルプ(竹、麦わら、コットンなど)を調達する。
- パルプ化: 木材パルプの場合は、木材をチップ化し、化学的または機械的な方法でパルプを製造する。古紙パルプの場合は、古紙を水に分散させ、インクや不純物を除去する。
- 漂白: パルプの色を調整するために、漂白剤を用いて漂白を行う。
- 抄紙: パルプを水に分散させ、ワイヤーメッシュの上で濾過し、紙のシートを形成する。
- 乾燥: 紙のシートをローラーの間を通して圧力をかけ、水分を除去して乾燥させる。
- 仕上げ: 紙の表面を滑らかにしたり、コーティングを施したりして、紙の品質を向上させる。
紙の種類
製紙技術の進歩により、様々な種類の紙が製造されている。
- 印刷用紙: 雑誌、書籍、新聞などに使用される。
- 包装用紙: 段ボール、紙袋、包装紙などに使用される。
- 特殊用紙: 写真用紙、壁紙、フィルターペーパーなどに使用される。
- 機能性紙: 防水紙、耐熱紙、導電紙などに使用される。
製紙産業の課題
製紙産業は、環境負荷の低減、資源の有効活用、技術革新などの課題に直面している。特に、森林資源の保護、排水処理、温室効果ガスの排出削減などが重要な課題となっている。