SPONSORED

パピルス(ぱぴるす)

最終更新:2026/4/25

パピルスは、エジプト原産のカヤツリグサ科の植物で作られる紙状の記録媒体である。

別名・同義語 紙草エジプト紙

ポイント

古代エジプトで広く用いられ、書記や記録のために重要な役割を果たした。現代では、工芸品や装飾品としても利用される。

パピルスの概要

パピルスは、主に古代エジプト文明において、紀元前3000年頃から広く利用されていた記録媒体です。エジプト原産のカヤツリグサ科の植物であるパピルス(学名:Cyperus papyrus)の茎を薄く剥ぎ取り、それらを互いに重ねて圧着・乾燥させることで作られます。この製法は非常に手間がかかり、熟練した職人によって行われていました。

パピルスの製造工程

パピルスの製造は、まずパピルスの茎を縦に裂き、内側の柔らかい部分(髄)を取り出します。次に、髄を薄く剥ぎ取り、それを互いに直角に重ねて配置します。この状態で圧力をかけ、植物の繊維を絡み合わせることで、一枚のパピルスが完成します。完成したパピルス紙は、表面を研磨して滑らかにし、筆記に適した状態にします。

パピルスの用途

古代エジプトでは、パピルスは書記や記録のために広く用いられました。神官による宗教的な文書、王令、法律、文学作品、手紙など、様々な類の記録がパピルスに書き記されました。また、パピルスは巻物として保管され、図書館や神殿などで管理されていました。パピルスは、現代の紙とは異なり、耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要でした。

パピルスの衰退と現代

パピルスの利用は、紀元後6世紀頃に羊皮紙やパーチメントといった新しい記録媒体が登場したことで徐々に衰退しました。しかし、パピルスは現代でも、工芸品装飾品として利用されています。また、パピルスに関する研究は、古代エジプト文明の解明に貢献しています。

パピルスの保存状況

パピルスは、湿気や高温に弱いため、保存状態の良いものは非常に貴重です。世界各地の博物館や図書館には、古代エジプトから出土したパピルスが保存されており、研究者や一般の人々に見学することができます。

SPONSORED