ドイツ史(どいつし)
最終更新:2026/4/15
ドイツ語圏における歴史の総称。ゲルマン民族の大移動から現代まで、多様な国家や社会の変遷をたどる。
ポイント
中央ヨーロッパにおける政治的・文化的な変遷の中心であり、ヨーロッパ全体の歴史に大きな影響を与えてきた。二度の世界大戦の勃発地としても知られる。
ゲルマン民族の大移動とフランク王国
古代において、現在のドイツ地域にはゲルマン民族が居住していた。彼らはローマ帝国の圧迫を受け、大移動と呼ばれる大規模な移動を行った。この過程で、フランク王国が成立し、カール大帝の時代に西ヨーロッパの大部分を支配した。
神聖ローマ帝国
フランク王国の分裂後、東フランク王国が成立し、後に神聖ローマ帝国となる。神聖ローマ帝国は、多数の領邦から構成される緩やかな連合体であり、皇帝の権力は限定的であった。中世を通じて、帝国内の領邦はそれぞれ独自の発展を遂げた。
宗教改革と三十年戦争
16世紀、マルティン・ルターによる宗教改革が起こり、プロテスタントが広まった。これに対し、カトリック勢力が反発し、三十年戦争(1618年 - 1648年)が勃発した。三十年戦争は、ヨーロッパ全体を巻き込む大規模な戦争となり、ドイツ地域は甚大な被害を受けた。
ドイツ統一
19世紀、ナポレオン戦争後のウィーン体制下で、ドイツ諸国はドイツ連邦として統合された。しかし、統一運動は進まず、プロイセンとオーストリアの対立が激化した。1866年の普墺戦争、1870年の普仏戦争を経て、プロイセン主導によるドイツ統一が達成され、ドイツ帝国が成立した。
第一次世界大戦とヴァイマル共和制
ドイツ帝国は、第一次世界大戦(1914年 - 1918年)で敗北し、帝政は崩壊した。戦後、ヴァイマル共和制が成立したが、経済的混乱や政治的対立が続き、ナチズムが台頭した。
第二次世界大戦と東西ドイツ分断
1933年、アドルフ・ヒトラー率いるナチ党が政権を掌握し、第二次世界大戦(1939年 - 1945年)を引き起こした。第二次世界大戦でドイツは敗北し、国土は東西に分断された。東ドイツはソ連の影響下に入り、西ドイツはアメリカ、イギリス、フランスの占領下に入った。
ドイツ再統一
1989年、東ドイツで民主化運動が起こり、ベルリンの壁が崩壊した。1990年、東西ドイツが再統一され、現在のドイツ連邦共和国が成立した。再統一後、ドイツはヨーロッパ統合の中心的な役割を担っている。