アフリカ史(あふりか し)
最終更新:2026/4/15
アフリカ大陸および周辺地域の、先史時代から現代までの歴史を研究する学問分野。
ポイント
多様な民族、文化、国家が興亡を繰り返したアフリカ大陸の歴史は、世界史においても重要な位置を占める。近年、アフリカ側の視点を取り入れた研究が進んでいる。
アフリカ史の概観
アフリカ史は、その広大な面積と多様な環境、そして数多くの民族と文化の存在により、非常に複雑な様相を呈する。一般的に、アフリカ史は先史時代、古代アフリカ、中世アフリカ、近世アフリカ、そして現代アフリカの大きく分けて研究される。
先史時代
人類の起源地とされるアフリカ大陸では、旧石器時代から人類が生活していた。化石の発見により、ホモ・サピエンスがアフリカで誕生し、そこから世界各地へ拡散していったことが明らかになっている。新石器時代には、農耕や牧畜が始まり、定住生活が始まった地域も現れた。
古代アフリカ
古代エジプト文明は、アフリカ大陸北部に栄えた古代文明であり、ピラミッドやヒエログリフなど、その壮大な遺産は現代にも残る。また、ヌビア王国、カルタゴ、アクスム王国など、エジプト以外の地域にも独自の文明が発展した。これらの文明は、交易を通じて地中海世界や中東世界と交流し、文化的な影響を与え受けた。
中世アフリカ
中世アフリカでは、イスラム教が広まり、交易が活発化した。西アフリカでは、ガーナ王国、マリ帝国、ソンガイ帝国などの大国が興隆し、金や塩などの資源を交易によって繁栄させた。東アフリカでは、ザンジバルなどの沿岸都市が交易拠点となり、アラブ人やペルシャ人との交流が盛んになった。また、グレート・ジンバブエなどの独自の文化を持つ国家も出現した。
近世アフリカ
15世紀以降、ヨーロッパ列強によるアフリカへの進出が始まり、奴隷貿易が拡大した。奴隷貿易は、アフリカ社会に深刻な影響を与え、人口減少や社会構造の破壊をもたらした。19世紀には、ヨーロッパ列強によるアフリカ分割が本格化し、アフリカ大陸のほとんどが植民地となった。
現代アフリカ
20世紀に入り、アフリカ各地で独立運動が展開され、多くの国が独立を達成した。しかし、独立後も、民族対立、政治腐敗、経済格差などの問題が残り、紛争や貧困が深刻化している地域も存在する。近年では、経済成長を遂げる国も現れ、アフリカの未来に対する期待が高まっている。