SPONSORED

中南米史(ちゅうなんべいし)

最終更新:2026/4/15

中南米地域の先史時代から現代までの歴史を研究する学問。植民地支配や独立、社会変革などを扱う。

別名・同義語 ラテンアメリカ史中南米地域史

ポイント

多様な先住民文化と、ヨーロッパ列強による植民地支配、そしてその後の独立と社会構築の過程が特徴である。近年はグローバル化との関係も注目されている。

中南米史の概観

中南米史は、先コロンブス期、植民地期、独立期、そして現代の4つの主要な時代区分に分けられる。先コロンブス期には、アステカ、マヤインカといった高度な文明が栄えた。これらの文明は、独自の暦、数学建築技術を持ち、複雑な社会構造を築いていた。

15世紀末から、ヨーロッパ列強(スペイン、ポルトガル、イギリス、フランス、オランダなど)による植民地支配が始まる。この過程で、先住民の人口は激減し、文化は破壊された。また、アフリカから奴隷として多くの人々が連行され、プランテーションなどで過酷な労働を強いられた。植民地支配は、中南米の社会、経済、政治に大きな影響を与えた。

19世紀初頭から、中南米諸国は独立運動を展開し、次々と独立を達成する。しかし、独立後も、政治的な不安定、経済的な格差、社会的な不平等といった問題が続いた。20世紀には、アメリカ合衆国の影響力が強まり、しばしば政治的な介入が行われた。また、冷戦時代には、キューバ革命などの社会主義的な運動も起こった。

近年の動向

21世紀に入り、中南米諸国は、グローバル化の波に乗り、経済成長を遂げている国もある。しかし、貧困、麻薬問題、環境問題など、依然として多くの課題を抱えている。また、近年は、先住民の権利擁護、環境保護、社会正義といったテーマが注目されている。

研究史

中南米史の研究は、当初、ヨーロッパの視点から行われていた。しかし、近年は、中南米の歴史家による研究が進み、先住民の視点や社会の多様性を重視する研究も増えている。また、口述歴史、考古学人類学などの分野との連携も進んでいる。

SPONSORED