大陸場スペクトル(たいりくばすぺくとる)
最終更新:2026/4/21
大陸場スペクトルは、地震波の伝播経路における大陸地殻の影響を考慮した地震波スペクトルの補正手法である。
ポイント
この補正は、地震波の減衰特性や速度構造の違いを考慮し、より正確な地震モーメントの推定に役立つ。特に遠方地震の解析において重要となる。
大陸場スペクトルの概要
大陸場スペクトルは、地震波が大陸地殻を伝播する際に生じる減衰や分散といった影響を補正するためのスペクトル関数である。地震波のスペクトルは、地震の規模や震源特性を推定する上で重要な情報を提供するが、大陸地殻の構造や物性値の違いによってその形状が変化する。そのため、正確な地震モーメントの推定や震源メカニズムの決定には、大陸地殻の影響を補正する必要がある。
大陸場スペクトルの計算方法
大陸場スペクトルの計算には、一般的に地震波の伝播経路における地殻モデルや速度構造モデルが用いられる。これらのモデルに基づいて、地震波の減衰特性や分散特性を計算し、スペクトル関数を導出する。計算手法としては、波数領域積分法や有限差分法などが用いられる。
大陸場スペクトルの応用
大陸場スペクトルは、主に以下の目的で利用される。
- 地震モーメントの推定: 遠方地震の地震モーメントをより正確に推定するために用いられる。
- 震源メカニズムの決定: 地震の震源メカニズムを決定する際の制約条件として用いられる。
- 地殻構造の推定: 地震波の伝播特性から地殻構造を推定するために用いられる。
大陸場スペクトルの課題
大陸場スペクトルの計算には、正確な地殻モデルや速度構造モデルが必要となるが、これらのモデルは必ずしも正確ではない。また、地震波の伝播経路における地殻の不均質性や複雑な構造を考慮することも困難である。そのため、大陸場スペクトルの補正には、依然として不確実性が伴う。