ファシズム(ふらしきずむ)
最終更新:2026/4/16
全体主義的な権威主義を特徴とする政治思想および運動。国家や民族を至上とし、個人の自由を抑圧して強権的な独裁支配を行う。その特徴は、急進的なナショナリズムや排外主義を伴うことが多い。
別名・同義語 全体主義権威主義
ポイント
20世紀初頭のイタリアで生まれたファシズムは、その後のナチズムなど他の全体主義運動に影響を与えた。反共主義、反自由主義を掲げる。
ファシズムの概要
ファシズムは、第一次世界大戦後のヨーロッパで生まれた政治思想・運動であり、特にイタリアのベニート・ムッソリーニによって実践された。国家や民族を至上とし、個人の自由や権利を抑圧する全体主義的な性格を持つ。ファシズムは、民主主義、自由主義、共産主義といった既存の政治思想に反発し、強力なリーダーシップと国家の統一を重視する。
ファシズムの主要な特徴
- 国家至上主義: 国家を個人の上に置き、国家の利益を最優先する。個人の自由や権利は、国家の目的に従属するとされる。
- 権威主義: 強力なリーダーシップと中央集権的な権力構造を重視する。反対勢力は抑圧され、言論の自由は制限される。
- 全体主義: 国家が社会のあらゆる側面を統制しようとする。経済、教育、文化など、個人の生活全体が国家の管理下に置かれる。
- 反共主義: 共産主義や社会主義を敵視し、その勢力を排除しようとする。
- 反自由主義: 自由主義的な価値観や制度を否定し、伝統的な価値観や秩序を重視する。
- 民族主義: 特定の民族を至上とし、その優位性を主張する。排他的な民族意識を煽り、他民族を差別することがある。
- 軍国主義: 軍事力を重視し、戦争を肯定的に捉える。国家の威信を高めるために、軍事的な拡張政策を推進することがある。
ファシズムの歴史
ファシズムは、第一次世界大戦後のイタリアでムッソリーニによって創始された。ムッソリーニは、1922年に政権を掌握し、ファシスト党による独裁体制を確立した。その後、ドイツのナチズム、スペインのフランコ体制など、他の国々にもファシズム的な運動が広がった。第二次世界大戦では、ファシズム国家が枢軸国として参戦し、敗北した。戦後、ファシズムは衰退したが、その思想や運動は、現代においても様々な形で影響を与え続けている。
ファシズムと関連する概念
- ナチズム: ドイツの国家社会主義。ファシズムの影響を受け、人種差別やホロコーストといった極端な政策を実行した。
- 全体主義: 国家が社会のあらゆる側面を統制しようとする政治体制。ファシズムはその一種である。
- 権威主義: 強力なリーダーシップと中央集権的な権力構造を重視する政治体制。ファシズムはその一種である。
戦後、ファシズムは衰退したが、その思想は、民主主義の重要性を再認識させる歴史的教訓として、今日でも政治学における重要な研究対象となっている。
々な形でその影響を残しており、政治思想における重要な研究対象となっている。