workation(わーけーしょん)
ˈwɜːrkeɪʃən
最終更新:2026/4/11
仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた造語。観光地やリゾート地など、日常とは異なる場所でテレワークを活用しながら業務に従事しつつ、余暇も楽しむ新しい労働スタイル。
別名・同義語 ブリージャー休暇型テレワーク
ポイント
労働者が柔軟な勤務地を選択することで、ワークライフバランスの向上と地域経済の活性化を同時に目指す概念です。単なるリモートワークとは異なり、移動と滞在を伴うライフスタイルを指します。
概要
ワーケーションとは、通信技術の発展により可能となった、場所にとらわれない働き方の一つです。オフィスへの出勤を前提としない業務形態において、従業員が休暇先や観光地で一定期間滞在し、平日は業務を行いながら休日や時間外にその土地のレジャーや文化体験を享受するスタイルを指します。
本概念は、従来の「仕事か休暇か」という二者択一の考え方を打破し、両者を融合させることで生産性の向上や従業員のメンタルヘルス改善を目的としています。企業にとっては優秀な人材の確保や離職防止、自治体にとっては関係人口の創出や地域消費の喚起という相互の利益が合致することで、官民連携の取り組みとして注目されています。
主な特徴・機能
- 勤務場所の柔軟性:自宅やオフィス以外での就労を認め、環境変化による創造性の向上を図る。
- ワークライフバランスの変革:観光体験と業務を並行させることで、休暇取得の心理的ハードルを低減する。
- 地域経済への貢献:中長期的な滞在を促すことで、宿泊施設や観光地のオフシーズン需要を創出する。
- コミュニティ形成:宿泊先での交流を通じて、企業間の連携や新たなイノベーションのきっかけを作る。
歴史・背景
ワーケーションの概念は、2000年代初頭の米国で誕生しました。当初はシリコンバレーのIT企業を中心に、休暇中の緊急対応を可能にするスタイルとして浸透しました。日本国内では、2010年代後半から働き方改革の一環として関心が高まりましたが、決定的な転換点は2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的流行です。急速なテレワークの普及により、労働環境の再定義が進み、日本政府が「新しい働き方のスタイル」として推奨したことで急速に全国へ普及しました。
社会的影響・応用事例
- 和歌山県白浜町:自治体主導のワーケーション先進地として知られ、サテライトオフィスの誘致や企業間交流プログラムを積極的に実施している。
- 長野県・軽井沢エリア:都市部からのアクセス利便性を生かし、個人事業主から大企業までが長期滞在型のオフィスを拠点化している。
- 企業福利厚生としての導入:日本航空(JAL)などの大手企業が、従業員のエンゲージメント向上を目的として、休暇と組み合わせた勤務制度を正式に導入した事例がある。
関連概念
- テレワーク(Telework):場所や時間にとらわれず、ICTを活用して行う柔軟な働き方の総称。
- ブリージャー(Bleisure):ビジネス(Business)とレジャー(Leisure)を組み合わせた用語で、出張の前後に休暇を付加するスタイル。
- デジタルノマド(Digital Nomad):世界各地を転々と移動しながら、インターネットを駆使して働く人々のこと。