製造物責任(せいぞうぶつせきにん)
最終更新:2026/4/25
製造物責任とは、製造業者が製造した製品の欠陥によって消費者に損害が生じた場合に、その損害を賠償する責任を負う法制度。
別名・同義語 プロダクト・ライアビリティPL
ポイント
製造物責任は、PL法(製造物責任法)によって定められており、製造者の過失の有無にかかわらず損害賠償責任を認める点が特徴である。消費者の保護を目的としている。
製造物責任とは
製造物責任(Product Liability: PL)とは、製造業者が製造・販売した製品(製造物)の欠陥によって消費者に損害が生じた場合に、製造業者がその損害を賠償する責任を負う法制度です。この責任は、製造者の過失の有無にかかわらず発生する場合があります。
製造物責任法の概要
日本の製造物責任は、1994年に施行された製造物責任法(PL法)によって明確化されました。PL法は、製造物の欠陥によって消費者が負傷したり、財産的な損害を被ったりした場合に、製造業者が損害賠償責任を負うことを定めています。
PL法の対象となる欠陥
PL法で対象となる欠陥は、以下の3種類です。
- 設計上の欠陥: 製品の設計自体に問題があり、安全性が確保されていない場合。
- 製造上の欠陥: 設計は問題ないものの、製造過程で誤りがあり、安全性が損なわれている場合。
- 表示上の欠陥: 製品の使用方法や注意点などが適切に表示されておらず、消費者が誤った使用をして損害を被った場合。
製造物責任と従来の損害賠償
従来の損害賠償では、製造業者の過失を証明する必要がありましたが、PL法では、欠陥の存在と損害の発生が証明されれば、過失の有無にかかわらず損害賠償責任が発生します。これにより、消費者はより容易に損害賠償を求めることができるようになりました。
製造物責任の事例
製造物責任が適用される事例としては、以下のようなものが挙げられます。
製造物責任への対策
製造業者は、PL法に対応するために、製品の設計・製造・販売における品質管理体制を強化する必要があります。具体的には、以下の対策が考えられます。