EBPM(えびぴーえむ)
最終更新:2026/4/19
EBPMは、Evidence-Based Policy Making(証拠に基づく政策立案)の略であり、政策決定において、客観的なデータや科学的根拠を活用する手法である。
別名・同義語 証拠に基づく政策立案データ駆動型政策
ポイント
EBPMは、政策の効果測定や改善に重点を置くものであり、従来の経験や勘に頼る政策決定からの脱却を目指す。
EBPMとは
EBPM(Evidence-Based Policy Making)は、政策決定を行う際に、信頼できる証拠(エビデンス)を重視するアプローチです。単なる経験や直感、あるいは政治的な判断に頼るのではなく、客観的なデータや科学的な分析結果に基づいて政策を立案・評価・改善することを目的とします。
EBPMの背景
EBPMの概念は、1990年代後半に、医療分野におけるEBM(Evidence-Based Medicine:証拠に基づく医療)の成功を受けて、政策分野に導入されました。医療現場では、臨床試験や疫学調査などのエビデンスに基づいて治療法を選択することが一般的でしたが、政策決定においても同様に、エビデンスに基づいた合理的な判断が求められるようになりました。
EBPMの具体的な手法
EBPMを実践するためには、以下のような手法が用いられます。
- データ収集・分析: 政策に関連するデータを収集し、統計的な分析や因果関係の検証を行います。
- 効果測定: 政策の効果を客観的に測定し、その結果を政策の改善に役立てます。
- ランダム化比較試験(RCT): 政策の効果を検証するために、対象者をランダムにグループ分けし、異なる政策を適用してその結果を比較します。
- 費用対効果分析: 政策の費用と効果を比較し、費用対効果の高い政策を選択します。
EBPMの課題
EBPMの導入には、いくつかの課題も存在します。
- データの不足: 政策に関連するデータが不足している場合や、データの質が低い場合があります。
- 因果関係の特定: 政策の効果を正確に測定するためには、因果関係を特定する必要がありますが、これは容易ではありません。
- 政治的な抵抗: EBPMは、従来の政策決定プロセスを変える可能性があるため、政治的な抵抗に直面する場合があります。
EBPMの今後の展望
EBPMは、政策決定の質を高めるための重要な手法として、今後ますます注目されると考えられます。ビッグデータやAI技術の発展により、データ収集・分析が容易になり、EBPMの実践がより効果的になることが期待されます。