ジェノサイド(じぇのさいど)
最終更新:2026/4/25
ジェノサイドとは、特定の民族、人種、宗教、または国民的集団を意図的に破壊することを目的とした行為である。
別名・同義語 集団殺害民族滅亡
ポイント
ジェノサイドは、国際法上の重大な犯罪であり、その防止は国際社会の重要な責務である。1948年のジェノサイド条約によって定義が確立された。
ジェノサイドの定義と歴史的背景
ジェノサイド(genocide)は、「民族を殺す」という意味を持つ。この言葉は、1944年にラファエル・レムキンによって提唱され、第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を指す言葉として広まった。1948年には、国際連合によって「ジェノサイドの防止及び処罰に関する条約」(ジェノサイド条約)が採択され、ジェノサイドが国際法上の犯罪として明確に定義された。
ジェノサイド条約第2条では、ジェノサイドは以下の行為を指すとされている。
- 民族、人種、宗教、または国民的集団を意図的に破壊すること。
- 集団の構成員を殺害すること。
- 集団の構成員に重大な身体的または精神的な危害を加えること。
- 集団の身体的破壊を意図した生活条件を意図的に作り出すこと。
- 集団の出生を意図的に防止すること。
- 集団の子供を他の集団に移送すること。
ジェノサイドの事例
歴史上、ジェノサイドと認定された、またはジェノサイドに該当すると考えられる事例は数多く存在する。
- アルメニア人虐殺 (1915-1923): オスマン帝国によって行われたアルメニア人に対する組織的な迫害と虐殺。
- ホロコースト (1941-1945): ナチス・ドイツによって行われたユダヤ人に対する組織的な虐殺。
- カンボジア虐殺 (1975-1979): ポル・ポト政権下で行われたカンボジア国民に対する虐殺。
- ルワンダ虐殺 (1994): フツ族によるツチ族に対する組織的な虐殺。
- ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争 (1992-1995): セルビア系住民によるボスニア人に対する民族浄化。
ジェノサイドの防止
ジェノサイドの防止は、国際社会の重要な責務である。ジェノサイド条約は、ジェノサイドの防止と処罰を加盟国に義務付けている。しかし、ジェノサイドは依然として世界各地で発生しており、その防止は困難な課題である。ジェノサイドの早期警戒、紛争の予防、人権の保護、法の支配の強化などが、ジェノサイド防止のための重要な手段として挙げられる。