戦争犯罪(せんそうはんざい)
最終更新:2026/4/25
戦争犯罪とは、国際法上の戦争に関する規定に違反する行為であり、人道に対する罪を含む。
別名・同義語 武力紛争犯罪国際人道法違反
ポイント
戦争犯罪は、国際刑事裁判所や各国裁判所によって裁かれ、その責任は個人に問われる。国家元首や政府高官も免責されない。
定義と国際法上の根拠
戦争犯罪とは、武力紛争において国際法に違反する行為を指します。その法的根拠は、ハーグ陸戦条約(1899年、1907年)、ジュネーブ条約(1949年)、およびその追加議定書(1977年)などに規定されています。これらの条約は、戦争における人道的な取り扱い、捕虜の保護、文民の保護などを定めており、これらの規定に違反する行為が戦争犯罪となります。
主要な戦争犯罪の種類
戦争犯罪には、以下のような種類があります。
- 攻撃対象の選択に関する犯罪: 文民や文民施設への意図的な攻撃、文化財の破壊など。
- 攻撃方法に関する犯罪: 不必要な苦痛を与える武器の使用、毒ガスや生物兵器の使用、無差別攻撃など。
- 捕虜の取り扱いに関する犯罪: 捕虜の虐待、拷問、殺害など。
- 文民の取り扱いに関する犯罪: 文民の虐待、強制移住、性的暴力など。
- 人道に対する罪: 広範囲にわたる、または組織的な攻撃として行われる、文民に対する殺人、絶滅、奴隷化、強制移住、拷問、性的暴力、迫害、およびアパルトヘイトなどの行為。
戦争犯罪の責任
戦争犯罪の責任は、行為者個人に問われます。国家元首や政府高官であっても、国際法上、免責されることはありません。国際刑事裁判所(ICC)は、戦争犯罪を含む重大な国際犯罪を裁く権限を持っています。また、各国も自国の裁判所において戦争犯罪を裁くことができます。
歴史的な事例
第二次世界大戦中には、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)や、日本軍による南京事件など、多くの戦争犯罪が発生しました。これらの事件は、戦後、ニュルンベルク裁判や極東国際軍事裁判(東京裁判)において裁かれました。
近年の動向
近年では、シリア内戦やイエメン内戦など、様々な紛争において戦争犯罪の疑いが指摘されています。国際社会は、戦争犯罪の責任追及と、紛争における人道的な保護の強化に取り組んでいます。