大恐慌(だいきょうこう)
最終更新:2026/4/11
1929年のニューヨーク株式市場の暴落を機に始まった、世界的な経済的苦境。長期にわたる深刻な不況により、各国の生産、貿易、雇用は壊滅的な打撃を受け、社会情勢にも多大な影響を及ぼした。
ポイント
1930年代に世界を覆った深刻な経済危機であり、その影響は政治や社会にも及んだ。失業者の増加や貧困の蔓延が深刻な社会問題となった。
大恐慌の概要
大恐慌は、1929年10月24日のニューヨーク株式市場の暴落(暗黒の木曜日)をきっかけに始まり、1930年代を通じて世界経済を深刻な不況に陥れた出来事です。アメリカ合衆国を発祥とし、世界中に波及しました。
大恐慌の原因
大恐慌の原因は複合的であり、単一の要因で説明することは困難です。主な原因としては、以下の点が挙げられます。
- 過剰生産: 第一次世界大戦後の好景気の中で、工業製品や農産物の生産が過剰になり、需要とのミスマッチが生じました。
- 投機熱: 株式市場における投機的な取引が過熱し、実体経済とかけ離れた株価が形成されました。
- 金融システムの脆弱性: 銀行の貸し渋りや取り付け騒ぎが頻発し、金融システムが機能不全に陥りました。
- 国際的な貿易の縮小: 保護貿易主義の台頭により、国際的な貿易が縮小し、世界経済の停滞を招きました。
大恐慌の進行
株価暴落後、企業は生産を縮小し、労働者を解雇しました。失業者が増加すると、消費が落ち込み、さらに企業の業績が悪化するという悪循環に陥りました。銀行は貸し渋りを強化し、企業への融資が滞りました。また、農産物の価格が暴落し、農家の経営も悪化しました。
大恐慌の影響
大恐慌は、世界中の人々に深刻な影響を与えました。失業者の数は急増し、貧困や飢餓が蔓延しました。社会不安が高まり、政治的な不安定化を招きました。各国政府は、公共事業の実施や社会保障制度の導入など、様々な対策を講じましたが、効果は限定的でした。
大恐慌からの脱却
大恐慌からの脱却には、第二次世界大戦の勃発が大きく貢献しました。戦争による軍需需要の拡大が、経済を活性化させました。また、ニューディール政策などの政府の積極的な介入も、経済の回復を後押ししました。
大恐慌の教訓
大恐慌は、市場の自己調整機能には限界があり、政府の適切な介入が必要であることを示しました。また、過剰な投機や金融システムの脆弱性が、経済危機を引き起こす可能性があることを教訓としています。