独立国家共同体(どくりつこっかきょうどうたい)
最終更新:2026/4/11
1991年のソ連崩壊に伴い、旧ソ連構成国の多くが加盟して発足した地域協力機構。国家間の経済・政治的な連携を目的とし、相互の主権尊重を原則としている。
ポイント
ソ連崩壊後、旧ソ連諸国が連携を維持しようとして設立された。ロシアの影響力が強いと見られることもある。
概要
独立国家共同体(Commonwealth of Independent States、CIS)は、1991年12月8日にベラルーシ、ロシア、ウクライナの3国によって設立された国際機構である。ソビエト連邦の崩壊を機に、旧ソ連構成国間の協力を促進し、相互の主権と独立を尊重することを目的としている。
設立当初は、アゼルバイジャン、アルメニア、カザフスタン、キルギス、モルドバ、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンも参加したが、その後、ジョージアやウクライナなどが脱退し、現在の構成国はロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、アルメニア、アゼルバイジャン、モルドバ、タジキスタン、ウズベキスタンとなっている。
目的と活動
CISの主な目的は、経済、政治、安全保障、文化など、幅広い分野における協力関係を強化することである。具体的には、共通市場の創設、関税同盟の推進、軍事協力、テロ対策、犯罪防止、人道支援などの活動を行っている。
しかし、CISは、ロシアの影響力が強く、他の加盟国がロシアの意向に左右されることが多いという批判もある。また、加盟国間の経済格差や政治体制の違いから、協力関係の深化には課題も多く存在する。
組織
CISは、首脳会議、政府間会議、専門委員会などの機関によって構成されている。首脳会議は、加盟国の元首または政府首脳によって構成され、CISの最高意思決定機関である。政府間会議は、各分野における協力事業を調整し、専門委員会は、具体的な政策や計画を策定する役割を担っている。
CIS事務局は、ミンスクに設置されており、CISの運営をサポートしている。
近年の動向
近年、CISは、ロシアとベラルーシによる統合の動きや、ウクライナやジョージアなどの脱退により、その存在意義が問われている。また、ロシアのウクライナ侵攻以降、CISの機能不全が露呈し、加盟国間の関係も複雑化している。