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ドラヴィダ諸語(どらびだしょご)

最終更新:2026/4/12

インド南部を中心に話される言語群。インド・アーリア語族とは異なる系統に属し、独自の文法構造を持つ。

別名・同義語 南インド諸語ドラヴィダ語族

ポイント

タミル語、テルグ語、カンナダ語、マラヤーラム語などが含まれ、それぞれが豊かな文学的伝統を持つ。言語学的に重要な研究対象。

ドラヴィダ諸語とは

ドラヴィダ諸語は、主にインド南部、および中央スリランカ、パキスタン、ネパール、バングラデシュの一部で話されている言語群です。話者数は約2億2000万人と推定され、インドの主要言語の一つです。インド・アーリア語族(ヒンディー語、ベンガル語など)とは系統が異なり、その起源は未だ解明されていません。

主要なドラヴィダ諸語

  • タミル語: 最も古いドラヴィダ諸語の一つで、スリランカでも公用語です。文学的伝統が非常に豊かです。
  • テルグ語: 話者数が最も多いドラヴィダ諸語で、アンドラ・プラデーシュ州とテランガーナ州で話されています。
  • カンナダ語: カルナータカ州で話されており、豊かな文学と歴史を持っています。
  • マラヤーラム語: ケララ州で話されており、独自の文字と文化を持っています。
  • トゥル語: カルナータカ州の一部で話される比較的小規模な言語です。

ドラヴィダ諸語の特徴

ドラヴィダ諸語は、インド・アーリア語族とは異なる文法構造を持っています。例えば、語順がSOV(主語-目的語-動詞)であること、膠着語であること(接辞を付加して文法的な関係を表すこと)、名詞に文法的な性がないことなどが挙げられます。また、レトロフレックス音(舌先を丸めて発音する音)が特徴的です。

起源と歴史

ドラヴィダ諸語の起源については、様々な説があります。有力な説としては、インド文明の初期にインド亜大陸に定住した人々が話していた言語が起源であるとする説、メソポタミアやエラム(現在のイランの一部)からインドに渡ってきたとする説などがあります。ドラヴィダ諸語の最古の記録は紀元前3世紀頃のブラフミー文字による碑文です。

現在の状況

現代のインドでは、ドラヴィダ諸語はそれぞれの州で公用語として使用されています。しかし、ヒンディー語の普及やグローバル化の影響により、一部の言語は衰退の危機に瀕しています。ドラヴィダ諸語の保護と振興は、インドの文化的多様性を維持するために重要な課題となっています。

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