外部性(がいぶせい)
最終更新:2026/4/25
外部性は、ある経済主体の活動が、市場を通さずに他の経済主体に影響を与えることを指す。
ポイント
外部性は、プラスの影響を与える「正の外部性」と、マイナスの影響を与える「負の外部性」に分類される。市場メカニズムだけでは最適な資源配分が達成されない場合がある。
外部性の概要
外部性とは、ある経済主体の行動が、市場取引を通じて関係のない第三者に意図しない影響を与える現象を指します。この影響は、プラス(利益)をもたらす場合もあれば、マイナス(コスト)を強いる場合もあります。
正の外部性
正の外部性とは、ある経済主体の行動が、他の経済主体に利益をもたらす外部性のことです。例えば、養蜂家が蜜蜂を飼育することで、周囲の農作物の受粉を助け、農作物の収穫量を増加させるケースが挙げられます。この場合、養蜂家は蜜蜂の飼育によって利益を得るだけでなく、農家にも利益をもたらしています。また、教育も正の外部性の例として挙げられます。個人の教育水準が向上すると、社会全体の生産性向上や犯罪率の低下など、社会全体に利益をもたらす可能性があります。
負の外部性
負の外部性とは、ある経済主体の行動が、他の経済主体に不利益をもたらす外部性のことです。例えば、工場が排水を川に垂れ流すことで、川の水質が悪化し、下流の住民の生活や漁業に悪影響を与えるケースが挙げられます。この場合、工場は生産活動によって利益を得る一方で、住民や漁業者に不利益をもたらしています。また、騒音や大気汚染も負の外部性の例として挙げられます。
外部性への対応
外部性が存在する場合、市場メカニズムだけでは資源の効率的な配分が達成されない可能性があります。そのため、政府は外部性への対応策を講じる必要があります。負の外部性に対しては、課税や規制によって外部性を抑制する政策が用いられます。一方、正の外部性に対しては、補助金や特許制度によって外部性を促進する政策が用いられます。