システミックリスク(しすてみっくりすく)
最終更新:2026/4/25
システミックリスクとは、金融システム全体に連鎖的に影響を及ぼし、経済全体を不安定化させる可能性のあるリスクのこと。
別名・同義語 系統的リスクシステムリスク
ポイント
個々の金融機関の破綻が、金融システム全体に波及し、深刻な経済危機を引き起こす可能性がある。リーマンショックが典型例。
システミックリスクとは
システミックリスクとは、金融システム全体に連鎖的に影響を及ぼし、経済全体を不安定化させる可能性のあるリスクを指します。これは、個々の金融機関の経営破綻や信用不安が、他の金融機関や市場全体に波及し、金融システムが正常に機能しなくなる状態を意味します。
システミックリスクの発生要因
システミックリスクの発生要因は多岐にわたりますが、主なものとして以下の点が挙げられます。
- 金融機関間の相互依存性の高まり: 金融機関が複雑な取引関係を通じて相互に依存している場合、ある金融機関の破綻が他の金融機関に連鎖的に影響を及ぼす可能性があります。
- デリバティブ取引の拡大: デリバティブ取引は、リスクを分散させる効果がある一方で、取引先のリスクを共有することになり、システム全体のリスクを高める可能性があります。
- 過剰なレバレッジ: 金融機関が過剰なレバレッジをかけると、小さな損失が大きな損失に拡大し、経営破綻につながる可能性があります。
- モラルハザード: 政府や中央銀行が金融機関を救済するとの期待があると、金融機関がリスクを軽視する行動をとる可能性があります。
- 情報不足と不透明性: 金融市場における情報不足や不透明性は、リスクの評価を困難にし、システミックリスクの発生を招く可能性があります。
システミックリスクへの対策
システミックリスクを抑制するためには、以下の対策が重要となります。
- 金融機関の規制強化: 自己資本比率の引き上げや、リスク管理体制の強化など、金融機関に対する規制を強化することで、金融機関の健全性を高めることができます。
- デリバティブ取引の規制: デリバティブ取引の透明性を高め、リスク管理を徹底することで、デリバティブ取引によるリスクを抑制することができます。
- マクロプルーデンス政策の導入: 金融システム全体のリスクを監視し、必要に応じて規制や監督を強化するマクロプルーデンス政策を導入することで、システミックリスクの発生を予防することができます。
- 国際的な協力: システミックリスクは国境を越えて波及する可能性があるため、国際的な協力体制を構築し、情報共有や規制協調を進めることが重要です。