財政調整(ざいせいちょうせい)
最終更新:2026/4/22
財政調整とは、政府が税収や支出を操作することで、経済全体の需要を調整し、景気の安定化を図る政策のことである。
ポイント
財政調整は、景気後退時には需要を喚起し、景気過熱時には抑制する役割を担う。自動安定化装置と裁量的な政策調整に分けられる。
財政調整の概要
財政調整は、経済の安定化を目的として政府が行う財政政策の一環である。経済状況に応じて、政府支出を増やしたり、減税を行ったり、あるいは逆に政府支出を減らしたり、増税を行ったりすることで、総需要を調整する。これにより、景気の変動を緩和し、物価の安定を図ることを目指す。
財政調整の種類
財政調整は、大きく分けて「自動安定化装置」と「裁量的な政策調整」の二種類がある。
自動安定化装置
自動安定化装置とは、経済状況の変化に応じて、自動的に税収や政府支出が変動する仕組みのことである。例えば、景気が後退すると、所得が減少し、結果として税収が減少する。また、失業保険の給付額が増加する。これらの変化は、自動的に景気を下支えする効果を持つ。
裁量的な政策調整
裁量的な政策調整とは、政府が意図的に行う財政政策のことである。例えば、景気刺激策として、公共事業への投資を増やしたり、減税を行ったりする。また、景気過熱時には、政府支出を減らしたり、増税を行ったりする。
財政調整の理論的背景
財政調整の理論的背景には、ケインズ経済学がある。ケインズ経済学は、有効需要の不足が景気後退の原因であると主張し、政府が積極的に財政政策を行うことで、有効需要を創出し、景気を回復させることができると提唱している。
財政調整の課題
財政調整には、いくつかの課題も存在する。例えば、政策効果が現れるまでに時間がかかることや、政策の実施が政治的な対立を招く可能性があることなどが挙げられる。また、財政赤字の拡大や国債の増加といった問題も生じうる。