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参加型予算(さんかかたよさん)

最終更新:2026/4/25

参加型予算は、市民が予算編成のプロセスに直接関与し、公共資源の配分に意見を反映させる仕組みである。

別名・同義語 市民参加予算協同予算

ポイント

従来のトップダウン型予算編成に対し、市民の声を反映することで透明性と説明責任を高めることを目的とする。近年、地方自治体を中心に導入が進んでいる。

参加型予算とは

参加型予算(Participatory Budgeting, PB)は、民が予算編成プロセスに直接参加し、公共資源の配分を決定する仕組みです。従来の予算編成は、行政関が主体となり、市民の意見が反映される機会が限られていましたが、参加型予算は、市民が予算の優先順位を決定し、具体的なプロジェクトを提案・選考することで、より民主的な予算編成を目指します。

参加型予算の歴史

参加型予算は、1989年にブラジルのポルト・アレグレ市で初めて導入されました。当時の市長、タルソ・ジェンキンスは、財政難と市民の政治への不信感の高まりを背景に、市民参加型の予算編成を試みました。その結果、公共サービスの質が向上し、市民の政治参加意識が高まるなどの効果が認められ、世界各地に広まりました。

参加型予算のプロセス

参加型予算のプロセスは、一般的に以下のステップ構成されます。

  1. 情報公開: 予算に関する情報(収入、支出、過去の予算配分など)を市民に公開します。
  2. 意見収集: 市民から予算に関する意見や要望を収集します(アンケート、ワークショップ、オンラインフォーラムなど)。
  3. プロジェクト提案: 市民が具体的なプロジェクトを提案します(公園の改修、図書館蔵書数増加、交通インフラの整備など)。
  4. プロジェクト選考: 市民が提案されたプロジェクトを評価し、優先順位を決定します(投票、討論会など)。
  5. 予算配分: 選考されたプロジェクトに予算を配分します。
  6. 実施・評価: プロジェクトを実施し、その成果を評価します。

参加型予算のメリット・デメリット

メリット:

デメリット:

  • 手続きの煩雑さ
  • 時間と労力の負担
  • 一部の意見が優先される可能性
  • 専門知識を持つ市民の不足

日本における参加型予算

日本においても、近年、地方自治体を中心に参加型予算の導入が進んでいます。例えば、神奈川県鎌倉市、東京都世田谷区などで実施されています。これらの事例では、市民が地域の課題を解決するためのプロジェクトを提案し、予算配分を決定しています。

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