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メリトクラシー(めりときゃくらしー)

最終更新:2026/4/19

能力や実績に基づいて地位や報酬が決定される社会システムを指す。

別名・同義語 能力主義実力主義

ポイント

元々はマイケル・ヤングの著作で用いられた概念で、理想と現実の乖離が指摘されている。

概要

メリトクラシー(Meritocracy)とは、社会における地位や報酬が、個人の生まれや財産、権力といった要素ではなく、能力(Merit)や実績に基づいて決定される社会システム、またはその思想を指す。語源は、Merit(能力、功績)と-cracy(支配)を組み合わせた造語である。

歴史的背景

この概は、1958年にイギリスの社会学者マイケル・ヤングが著書『The Rise of the Meritocracy』の中で提唱された。ヤングは、能力主義が社会の不平等を生み出す可能性を批判的に考察し、能力主義社会における新たな階級構造の出現を予測した。当初はディストピア的な未来として描かれたが、その後、能力主義を肯定的に捉える文脈でも用いられるようになった。

メリットとデメリット

メリトクラシーのメリットとしては、個人の努力や能力が正当に評価されることで、モチベーションの向上や社会全体の生産性の向上につながる点が挙げられる。一方で、デメリットとしては、能力や実績が測りにくい分野における評価の不公平さ、能力主義の競争原理が過度なストレスや格差を生み出す可能性、そして、成功した者がその成功を自身の能力によるものと過信し、他者への共感性を欠くといった点が指摘されている。

現代社会におけるメリトクラシー

現代社会においては、教育制度や雇用システムを通じて、ある程度メリトクラシー的な要素が導入されている。しかし、実際には、家庭環境や社会的な資本といった、能力以外の要素が個人の成功に大きな影響を与えることも事実である。そのため、真の意味でのメリトクラシーを実現するためには、教育機会の均等化や社会保障の充実といった、様々な課題に取り組む必要がある。

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