AACトレーニング(えーえーしーとうれーにんぐ)
最終更新:2026/4/28
AACトレーニングは、意思・感情の伝達に困難を抱える人が、代替コミュニケーション手段を用いてコミュニケーション能力を向上させる訓練である。
別名・同義語 代替コミュニケーション訓練補完代替コミュニケーション訓練
ポイント
AACトレーニングは、言語発達遅滞、自閉症スペクトラム、脳卒中後遺症など、様々な原因によるコミュニケーション障害を持つ人々のQOL向上に貢献する。訓練内容は、個々のニーズに合わせてカスタマイズされる。
AACトレーニングとは
AAC(Augmentative and Alternative Communication:補完代替コミュニケーション)トレーニングは、言葉によるコミュニケーションが困難な人が、言葉以外の方法を用いてコミュニケーションを行うための訓練です。具体的には、絵カード、文字盤、音声出力装置などのAAC機器を使用し、意思や感情を伝達するスキルを習得します。
AACトレーニングの対象者
AACトレーニングは、以下のような人々を対象とします。
- 言語発達遅滞のある子ども
- 自閉症スペクトラム症(ASD)の人
- 脳卒中や外傷性脳損傷後の失語症患者
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病患者
- 重度の知的障害のある人
AACトレーニングの種類
AACトレーニングには、様々な種類があります。
- 絵カードコミュニケーション: 絵カードを用いて、自分の意思や要求を伝えます。
- 文字盤コミュニケーション: 文字盤を用いて、文字を組み合わせてメッセージを作成します。
- 音声出力装置(ボイスシンセサイザー): ボタンを押すことで、あらかじめ登録されたメッセージを発声します。
- 視線追跡システム: 視線の動きを読み取り、画面上のアイコンを選択することでコミュニケーションを行います。
AACトレーニングの進め方
AACトレーニングは、専門の言語聴覚士(ST)の指導のもとで行われます。まず、対象者のコミュニケーション能力やニーズを評価し、適切なAAC機器を選定します。その後、AAC機器の使用方法やコミュニケーションスキルを段階的に習得していきます。訓練は、個人またはグループで行われ、家庭や学校など、実際の生活環境での活用を促すことも重要です。
AACトレーニングの効果
AACトレーニングは、コミュニケーション能力の向上だけでなく、心理的な安定や社会参加の促進にもつながります。自分の意思を伝えることができるようになることで、自己肯定感が高まり、周囲との関わりが深まります。また、AAC機器を活用することで、学習や仕事への参加も可能になります。