ベッド上ポジショニング計画(べっどうえぽじしょにんぐけいかく)
最終更新:2026/4/28
ベッド上ポジショニング計画は、患者の体位を定期的に変更し、圧迫による皮膚損傷や呼吸器合併症を予防するための計画である。
別名・同義語 体位変換計画ポジショニングケア
ポイント
ベッド上ポジショニング計画は、患者の状態やリスク評価に基づいて個別に作成され、多職種連携が重要となる。実施記録を適切に管理することで、効果の検証と改善に繋がる。
ベッド上ポジショニング計画とは
ベッド上ポジショニング計画は、入院患者や長期臥床患者において、体位変換を計画的に行うことで、皮膚損傷(床ずれ)の予防、呼吸器系の機能維持、循環器系の負担軽減、消化器系の機能促進などを目的とする。単なる体位変換ではなく、患者の状態をアセスメントし、個別の目標を設定した上で、具体的な方法、頻度、実施担当者などを明記した計画である。
ベッド上ポジショニング計画の必要性
長時間同じ体位でいると、体重が特定の部位に集中し、皮膚への圧迫が増加する。これにより、皮膚の血流が悪くなり、組織が壊死し、床ずれが発生するリスクが高まる。また、呼吸は横隔膜や肋間筋の動きによって行われるが、長時間同じ体位ではこれらの筋肉が圧迫され、呼吸が浅くなることがある。さらに、消化器系の蠕動運動も体位によって影響を受けるため、便秘などを引き起こす可能性もある。
ベッド上ポジショニング計画の作成
ベッド上ポジショニング計画を作成する際には、以下の点を考慮する。
- 患者の状態アセスメント: 皮膚の状態、呼吸状態、循環状態、栄養状態、意識レベル、疼痛の有無などを評価する。
- リスク評価: 床ずれのリスク(Braden Scaleなど)、呼吸器合併症のリスクなどを評価する。
- 目標設定: 床ずれの予防、呼吸機能の維持、循環器系の負担軽減など、具体的な目標を設定する。
- 体位変換の方法: 患者の状態や目標に合わせて、仰臥位、側臥位、座位など、適切な体位を選択する。体位変換の際には、患者に負担がかからないように、慎重に行う。
- 体位変換の頻度: 患者の状態やリスク評価に基づいて、適切な頻度を設定する。一般的には、2時間ごとの体位変換が推奨される。
- 実施担当者: 看護師、介護士、理学療法士など、多職種で連携して実施する。
- 記録: 体位変換の実施日時、体位、患者の状態などを記録する。
ベッド上ポジショニング計画の評価と改善
ベッド上ポジショニング計画は、定期的に評価し、必要に応じて改善する。評価の際には、皮膚の状態、呼吸状態、循環状態、患者の訴えなどを確認し、目標の達成度を評価する。目標が達成されていない場合は、体位変換の方法や頻度などを変更する。