ケア安全ラウンド(けああんぜんらんど)
最終更新:2026/4/28
ケア安全ラウンドは、医療機関内で患者の安全を確保するために、多職種が連携して行う病棟巡回活動である。
別名・同義語 患者安全ラウンドリスクラウンド
ポイント
患者の潜在的なリスクを早期に発見し、インシデントを未然に防ぐことを目的とする。チームでの意見交換を通じて、安全文化の醸成にも貢献する。
ケア安全ラウンドとは
ケア安全ラウンドは、患者の安全を最優先に考え、医療現場における潜在的なリスクを特定し、改善策を検討するための活動です。多職種(医師、看護師、薬剤師、理学療法士など)のメンバーで構成されるチームが、定期的に病棟を巡回し、患者の状況や環境、医療機器の使用状況などを観察します。
実施の目的
ケア安全ラウンドの主な目的は以下の通りです。
- リスクの早期発見: 患者の転倒リスク、感染リスク、薬剤に関するリスクなど、潜在的な危険因子を早期に発見します。
- インシデントの防止: リスクを特定し、対策を講じることで、インシデントや医療事故の発生を未然に防ぎます。
- 安全文化の醸成: チームメンバーが互いに意見交換を行い、安全に対する意識を高めることで、安全文化を醸成します。
- コミュニケーションの促進: 多職種間の連携を強化し、患者に関する情報を共有することで、より質の高い医療を提供します。
実施方法
ケア安全ラウンドは、通常、以下の手順で実施されます。
- チームの編成: 医師、看護師、薬剤師など、多職種のメンバーで構成されるチームを編成します。
- 巡回計画の策定: 巡回する病棟や患者、チェック項目などを定めた計画を策定します。
- 病棟巡回: 計画に基づき、病棟を巡回し、患者の状況や環境、医療機器の使用状況などを観察します。
- リスクの特定: 観察結果に基づき、潜在的なリスクを特定します。
- 改善策の検討: 特定されたリスクに対する改善策を検討します。
- 実施と評価: 改善策を実施し、その効果を評価します。
歴史
ケア安全ラウンドは、2000年代初頭にアメリカで始まった患者安全運動を参考に、日本でも導入され始めました。当初は一部の先進的な医療機関での取り組みでしたが、現在では多くの医療機関で実施されています。