SPONSORED

人工内耳(じんこうないみみ)

最終更新:2026/4/28

人工内耳は、重度の難聴者に対し、音を電気信号に変換して蝸牛神経を刺激することで聴覚を回復させる医療機器である。

別名・同義語 コクレアーインプラント聴覚プロセッサ

ポイント

人工内耳は、音響的な聴覚が困難な場合でも、音の知覚を可能にする手段として用いられる。高度な技術を要し、手術とリハビリテーションが必要となる。

人工内耳の概要

人工内耳は、外耳、中耳、内耳の能を代替する医療機器です。重度の感音難聴、特に蝸牛の機能が失われた場合に、聴覚を回復させることを目的としています。従来の補聴器が音を増幅するのに対し、人工内耳は音を電気信号に変換し、直接聴神経を刺激することで音の知覚を可能にします。

構造と機能

人工内耳は、大きく分けて以下の部分から構成されます。

  • 外側装置: マイク、音声処理装置、送信機からなり、音を拾い、処理し、電気信号に変換して皮膚を通して内側装置に送ります。
  • 内側装置: 受信機、電極アレイからなり、電気信号を受信し、蝸牛神経を刺激します。電極アレイは、蝸牛内に挿入され、それぞれの電極が異なる周波数の音に対応するようにプログラムされます。

歴史

人工内耳の研究は、1950年代に始まりました。1961年に、アメリカの科学者ウィリアム・ハウスが初めて人工内耳を開発し、1972年にFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けました。その後、技術の進歩により、人工内耳の性能は飛躍的に向上し、より多くの難聴者が聴覚を取り戻せるようになりました。

適応と手術

人工内耳の適応は、重度の感音難聴であり、補聴器の効果が得られない場合です。手術は、通常、全身麻酔下で行われ、数時間程度を要します。手術後、リハビリテーションを行い、人工内耳の音を理解する訓練を行います。

今後の展望

人工内耳の技術は、現在も進化を続けています。より自然な音の聞こえを実現するための研究や、人工内耳と脳を直接接続する技術の開発が進められています。

SPONSORED