目標指向型ケア(もくひょうこうりょうがたけあ)
最終更新:2026/4/28
目標指向型ケアは、患者の価値観や目標に基づき、医療チームが協力して最適なケアプランを策定・実施するアプローチである。
別名・同義語 患者中心型ケア価値観に基づいたケア
ポイント
従来の疾患中心の医療から、患者中心の医療への転換を促す考え方であり、患者の生活の質(QOL)向上を重視する。
概要
目標指向型ケア(Goal-Concordant Care: GCC)は、患者が何を大切にしているか、どのような人生を送りたいかを理解し、その目標達成を支援する医療アプローチです。単に病気を治療するだけでなく、患者の価値観、希望、ニーズを尊重し、それらに沿ったケアを提供することを目的とします。
歴史的背景
20世紀後半から、患者の権利意識の高まりとともに、患者中心の医療の重要性が認識されるようになりました。その流れの中で、患者の価値観を重視する目標指向型ケアが注目を集めるようになりました。特に、終末期医療の分野で、患者の尊厳死を支援する手段として、その有効性が示されています。
具体的な進め方
目標指向型ケアは、以下のステップで進められます。
- 目標の明確化: 患者との対話を通じて、患者が大切にしていること、達成したい目標を明確にします。
- ケアプランの策定: 患者の目標、疾患の状態、利用可能な資源などを考慮し、医療チームが協力してケアプランを策定します。
- ケアの実施: 策定されたケアプランに基づき、医療チームがケアを実施します。
- 評価と修正: 定期的にケアプランの効果を評価し、必要に応じて修正します。
適用分野
目標指向型ケアは、がん、心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患、終末期医療など、幅広い分野で適用可能です。特に、複数の疾患を抱える多疾患患者や、高齢者など、複雑なニーズを持つ患者にとって有効です。
課題
目標指向型ケアを導入するにあたっては、以下の課題が挙げられます。