共有ケアプラン(きょうゆうけあぷらん)
最終更新:2026/4/28
共有ケアプランは、医療、介護、福祉等の関係者が、患者や利用者の状態やニーズを共有し、一貫性のある支援を行うための計画である。
別名・同義語 ケアプラン地域包括ケアプラン
ポイント
地域包括ケアシステムにおける多職種連携を円滑にするための重要なツールであり、患者や利用者の意思を尊重した上で作成される。
概要
共有ケアプランは、高齢者や障害のある方など、継続的な医療・介護サービスを必要とする人々が、住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援するための計画です。単なる情報共有にとどまらず、多職種が連携し、それぞれの専門性を活かして、個々のニーズに応じた最適な支援を提供することを目的としています。
制定の背景
高齢化の進展に伴い、複数の医療機関や介護施設を利用する人が増えています。しかし、情報が断片化し、連携が不十分なために、重複した検査やサービスの提供、あるいは必要な支援が受けられないといった問題が生じていました。このような状況を改善するため、2015年に厚生労働省が「地域包括ケアシステム」を推進する中で、共有ケアプランの活用が推奨されるようになりました。
構成要素
共有ケアプランには、以下の要素が含まれます。
- 基本情報: 患者や利用者の氏名、生年月日、住所、連絡先など
- 病歴・生活歴: 既往歴、アレルギー、服薬状況、生活環境、趣味、嗜好など
- 現在の健康状態: 身体状況、認知機能、精神状態など
- 課題と目標: 解決すべき課題、達成したい目標
- 支援計画: 医療、介護、福祉、リハビリテーションなどの具体的な支援内容、担当者、実施時期など
- 緊急時の対応: 緊急連絡先、対応方法など
作成と共有
共有ケアプランは、患者や利用者の本人または家族の同意を得た上で、医療機関、介護施設、福祉施設などの関係者が連携して作成します。作成されたケアプランは、情報共有システムなどを通じて関係者間で共有され、定期的に見直しが行われます。
課題と展望
共有ケアプランの普及には、情報共有システムの整備、多職種連携の促進、プライバシー保護の確保など、いくつかの課題があります。今後は、これらの課題を克服し、より多くの人々が共有ケアプランの恩恵を受けられるよう、さらなる取り組みが求められます。